〔2019/9/13〕三井住友海上あいおい生命、基幹システムのインフラ基盤刷新でNutanixを導入

 三井住友海上あいおい生命保険は、基幹システムのサーバ基盤として、ニュータニックス・ジャパン(本社:東京都千代田区、町田栄作社長)のHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品「Nutanix Enterprise Cloud OS」を採用した。サーバ構築コストは、従来型のサーバと比較して約40%削減できている。
 三井住友海上あいおい生命では、基幹システムのサーバ基盤の保守が数年後に切れる。サーバ基盤を刷新するにあたり、Nutanix Enterprise Cloud OSを採用した。5~6年ごとのシステム更改時に大きな投資をすることなく投資の平準化できることや、導入までのリードタイムを短縮できることを評価した。
 従来は、約100台の物理サーバを使っていた。5~6年ごとに更改が発生するため、特定の年度にコストや要員の負荷が集中していた。ストレージなどの互換性の問題から、リソースの拡張にも制約があった。サーバとストレージが独立した構成では、サーバの搬入からセットアップまで少なくとも数カ月を要していた。
 2020年から2021年にかけて、基幹システムとコールセンターシステムの基盤を更改する。これに向けて、非同期レプリケーションの仕組みを導入し、冗長化を図った。業務の運営に必要な基幹システムを稼働させることに加えて、別途バックアップ環境としてDR(災害時復旧)サイトの展開も予定している。
 新たなアプリケーションの取り組みも始まっている。コールセンターと顧客の会話内容を音声認識技術を活用して分析し、FAQを作成するといった取り組み。こうしたAI基盤を迅速に用意する場面でもNutanix Enterprise Cloud OSを活用している。
 将来的には、収益の分析など、情報システム部門の管理外にある部門システムについてもNutanix Enterprise Cloud OSに統合する予定である。新規のシステム構築案件において、セキュリティ管理を強化しつつ、自由度の高いシステムを構築できるようにする。将来的にはクラウドサービスの活用も視野に入れている。


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