〔2025/7/7〕マクロミル、CRM/CX支援ソリューションを提供開始
マクロミルは、創業以来25年にわたり蓄積してきた意識データやデータ分析、データガバナンスの知見を活用し、企業の顧客関係管理(CRM)と顧客体験(CX)における課題解決に向けたCRM/CX支援ソリューションの提供を開始した。
同社は、企業が保有するファーストパーティデータ(会員の属性情報やWeb閲覧履歴、購入履歴など)に、生活者パネル(調査対象者)から同意を得て取得した意識データ(企業が実施するアンケート結果や、同社の独自調査結果など)を、企業との共通識別子を通じて突合し、分析を可能にするCRM/CX支援ソリューションを開発した。企業はこの仕組みを活用することで、自社のサービスを利用する1人ひとりの行動の背後にあるインサイト(興味関心、価値観やライフスタイル、サービスへの心理ロイヤルティなど)を把握できるようになる。これにより顧客解像度が向上し、提供する顧客体験やコミュニケーションをより最適化することが可能になる。
企業がCRM/CX活動を行う上で、自社会員に関する情報は不可欠。しかし、属性データと行動データで構成されるファーストパーティデータは、行動を起こしたロイヤルティ層のものが中心で、非ロイヤルティ層(ライト層や休眠層)のデータは限定的。そのため、顧客解像度を高めるための情報が不足し、非ロイヤルティ層を含む全会員1人ひとりに最適化されたCRM/CX活動を行うことが難しい状況。
さらに、2010年代にサードパーティCookieを利用したDMP(Data Management Platform)が隆盛したが、個人データの不正利用事件などを契機にサードパーティによるトラッキングの規制が強化され、企業におけるサードパーティデータの利用は困難になった。
ファーストパーティデータが不足し、サードパーティデータも入手困難な中、企業は生活者と直接コミュニケーションを取り、同意を得た上でファーストパーティデータを収集・活用することが重要課題となっている。一部企業ではアンケートやインタビューで意識データを収集し、会員の解像度を高める取り組みが行われてきた。しかし、サンプルサイズ(対象者数)が限られ、統計化されたデータしか扱えないことから、意識データとファーストパーティデータを、共通の識別子を用いて突合し、活用するといった試みは進んでいない。
意識データは生活者の内面に関する情報を高精度で把握できる。しかし、突合後の共通識別子のボリュームが少ないため、データドリブン・マーケティングのPDCAサイクルへの十分な活用ができなかった。
同社は、企業の会員や同社の生活者パネル(調査対象者)から同意を得た上で意識データを収集し、そのデータを企業のすべての会員層にひもづけ、付与する仕組みを実現した。これにより、すべての会員に対する顧客体験やコミュニケーションの最適化への活用が可能となった。