〔2009/5/29〕ヤマト運輸、三重・名張市の廃校をコールセンターとして活用

 ヤマト運輸は、三重県名張市の山間部にある廃校となった小学校の校舎をコールセンターとして活用することを決めた。今年度、開設するコールセンターで、市民約450人をパート社員として採用する。空き校舎の活用は全国的な課題だが、コールセンターになった例はない。
コールセンターになるのは、名張市長瀬にあった市立長瀬小で、1925年創立だが、2008年3月廃校になった。校舎は築27年の鉄筋コンクリート3階建てで延べ床面積は約3千平方メートル。
昨年8月、ヤマト運輸から名張市に関西圏をカバーするコールセンターを設置したいと打診があった。市は、トイレを大人用に作り替えたり、空調設備を整えたりするなどの改装費用を負担し、家賃を安く抑える。6月議会に、校舎の改修費用を盛り込んだ補正予算を提出する。
ヤマト運輸は、教室にオペレーター席を設け、約450人が3交代制で勤務。将来的には約700人体制にする予定だ。市は今後、市民向けの電話業務講座を開き、人材の育成に乗り出す。


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