〔2016/10/12〕NTTソフトウェア、AIビジネスを本格化、第1弾としてカスタマーコンタクトセンター分野でのAI機能を強化

 NTTソフトウェア(本社:東京都港区、山田伸一社長)は、AIビジネスを推進するため、2016年9月にAI推進プロジェクトを発足。その第1弾として、カスタマーコンタクトセンターソリューション「ForeSight Voice Mining」のAI機能を強化し、2017年春から提供すると発表した。
 同社では、強みである「セキュリティ」や「音声・映像(メディア)」を中心としたソリューションに、AI技術を効果的に追加していくために、同プロジェクトを発足。その第1弾として、ForeSight Voice MiningのAI機能を強化し、企業のカスタマー・エクスペリエンス向上のためのトータルソリューションとして進化させるという。
 ForeSight Voice Miningでは、NTTメディアインテリジェンス研究所(以下、NTT研究所)で長年取り組んできた音声認識・分析・AIの技術を組み合わせ、コンタクトセンターでのオペレータ業務を支援し、顧客満足を向上させる。オペレータと顧客の会話内容から顧客の意図を理解し、回答候補を自動検索してオペレータの回答を支援する機能を備える。
 AI機能の強化では、店舗窓口の応対支援機能を実現。NTT研究所が開発したインテリジェントマイクを使用して、コンタクトセンターだけでなく店舗窓口での応対も支援し、窓口での接客内容に関連するナレッジをリアルタイムにシステムから検索、店舗窓口の応対者に回答案として提示することで、よりスムーズで付加価値の高い顧客応対を実現する。
 また、チャットでの企業への問い合わせに対しては、自動応答機能を追加。NTT研究所のAI技術と、チャットサポートシステム「Remote Attend」を組み合わせることで、チャット画面に入力された顧客の意図を理解し、適切に自動回答するAIチャットボットを実現する。
 NTTソフトウェアでは、プロジェクトによる各ソリューションへのAI技術の追加を段階的に実施し、2018年度で50億円の売上を目指す。また、NTTグループが2016年5月に発表したAIの新ブランド「corevo」を積極的に活用し、プロジェクトから新たなビジネスを積極的に展開していくとしている。


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