〔2017/9/7〕NTTコミュニケーションズ、WebRTCビデオチャットサービスの有償プランを開始

 NTTコミュニケーションズは、音声・ビデオ通話などのオンラインによるリアルタイムコミュニケーション機能をWebサイトやスマートフォンアプリに即日実装可能なクラウドサービス「Enterprise Cloud WebRTC Platform SkyWay」の提供を開始した。有償プランと無償プランがある。
 SkyWayは、HTML5規格に含まれる映像・音声通信の標準規格で、Web会議システムなどのリアルタイムなコミュニケーションを実現できる「WebRTC」の利用に必要なサーバ群を同社が運用するとともに、WebRTC機能をWebサイトやスマートフォンアプリに組み込むSDK(ソフトウェア開発キット)を提供するサービス。
 景には、遠隔ビデオ会議やコールセンターなどのさまざまな場面でオンラインでのリアルタイムコミュニケーション機能に対するニーズが高まる一方で、実装には高度な技術開発が必要になっていたという状況がある。
 NTTコミュニケーションズは2013年12月から、WebRTCアプリケーションの開発者に向けて、WebRTCを活用できるSkyWayをトライアル提供してきた。WebRTCの仲介サーバをWeb APIとして公開するとともに、JavaScriptライブラリとサンプルのチャットアプリケーションなどを提供してきた。
 今回、幅広いニーズに応えるため、商用サービスを開始する。スタートアップ企業や開発者が気軽に利用できる無償プランと、テクニカルサポートや稼働率99.99%のSLA(サービスレベル保証)が付いた企業向けの有償プランを用意した。ユーザーは、WebサイトやスマートフォンアプリにSDKを組み込むだけで、音声・ビデオ通話などの機能を簡単に導入できるとしている。
 有償プランの価格は、基本料が1分あたり2.48円で、1カ月あたりの上限金額は10万円。端末間のマッチングに必要なIPアドレス/ポート番号を交換するシグナリング処理は、月に100万回まで無料で、100万回を超える場合は10万円。一方、無償プランは、テクニカルサポートやSLAがないほか、シグナリング処理が月に50万回などの制約が付く。


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