〔2017/9/7〕ベルシステム24、韓国コンタクトセンター大手「HANKOOK Corporation」と業務提携

 ベルシステム24と伊藤忠商事は、韓国コンタクトセンター大手事業者であるHANKOOK Corporation(以下「HC社」)および韓国および日本で事業経営コンサルティングおよび事業支援関連サービス業を提供するJ-SPARK NATURAL(以下「JP社」)と、日韓両言語に対応した、コンタクトセンター業務提供の協業を目的とした業務提携に基本合意した。
 HC社は、1991年にコンタクトセンターシステムの販売会社として設立され、2005年にKOSDAQへの上場を果たした韓国コンタクトセンター業界のリーディングカンパニー。従業員数約4500名、コンタクトセンターのブース3000席を有し、金融系および政府官公庁系を中心に120を超える顧客から業務を受託している。
 現在は、欧米をはじめとした海外企業が、アジア進出に伴いコンタクトセンターを設立する場合、各国毎に事業者と契約を締結するのが一般的。しかしコンタクトセンター事業者が国毎に異なると、早期立ち上げが困難であり、運用開始後もサービス品質の均一化が難しいなどの課題があった。今回の業務提携により、企業は日本語・韓国語の一括委託が可能となり、新規アジア進出に伴うこれまでの課題を解決することができる。
 ベルシステム24およびHC社は、既存クライアント企業において現在実施している、業務の運営ノウハウやマニュアルを両社間にて連携することで、業務の早期立ち上げおよび、コンタクトセンターの早期安定稼働を実現する。また、双方のコンタクトセンター拠点ネットワークの連携、新規クライアント企業の相互送客に加え、システムの連携、共同開発など、幅広い協業も図っていく。
 ベトナムでの業務提携も予定しており、ベルシステム24の関連会社であるベルシステム24-ホアサオ社とHC社が連携することにより、10万人以上と言われるベトナム国内の韓国人マーケットに向けた、韓国語対応ニーズにも対応する。また今後は対応言語の拡大を目指しており、その他地域においても提携を検討していく。
 本業務提携において、伊藤忠商事は、日本および日本国外のネットワークを活用したグループシナジーの創出、クライアント企業の紹介を実施し、JP社は主に韓国内でのネットワークを活用したクライアント企業の紹介、および日韓間の商習慣の差異の補完などの役割を担っている。
 伊藤忠商事は、生活消費関連分野を中心とした非資源分野への取り組みを一貫して強化しており、ITとの親和性の高いBPOビジネスを新たな中核事業の1つとして位置づけて推進する方針。


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