〔2017/10/11]ソフトバンク、Watson活用のLINE会話による文書作成とQAシステム導入キットを販売開始

 ソフトバンクは、IBM Watson日本語版を活用して企業の業務を支援する2つの製品を販売開始すると発表した。1つは、ビズオーシャンが開発したチャットボットと会話するだけでビジネス文書が作成できる「SPALO(スパロ)」。もう1つは、システムリサーチが開発した、チャットボット構築サービス「AI導入エントリーパック」。
 SPALOは、チャットボットと会話するだけでビジネス文書が作成できるサービス。ユーザーがスマホの音声機能を使って話しかけると、その会話の内容から必要な情報を抽出・自動入力し、PDFやOffice文書、CSVなどの形式でビジネス文書を作成する。既存の文書ファイルを編集したり、JSON形式で他のシステムと連携することも可能である。IBM WatsonのAPIであるConversation(会話)を活用することによって、ユーザーとの自然なやりとりを実現する。ユーザーが簡単な操作で利用できるように、インターフェースにはLINEを採用している。
 AI導入エントリーパックは、IBM Watsonを活用した自動応答型のQ&Aシステムを導入パッケージサービス。学習データの作成もセットで提供する。専門の技術者のサポートを受けながら、企業内の文書やメール、コールセンターのログなどのテキストデータをIBM Watson Explorerによって視覚化し、学習データを作成できる。Q&Aシステムの構築に当たっては、IBM WatsonのAPIである「Natural Language Classifier」(自然言語分類)と「Retrieve & Rank」(検索およびランク付け)を利用する。これにより、単純な一問一答だけでなく、より的確で詳しい回答をユーザーに提供できる。想定する質問と回答のチューニングやメンテナンスも提供する。 


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