〔2010/1/5〕トランスコスモス、中国本渓のデータエントリーセンターを拡張

 トランスコスモスは、業務の拡大に伴い、運営子会社で中国でデータエントリーサービスを提供する大宇宙信息系統(本渓)有限公司(以下、本渓センター)を拡張し、2009年10月14日、式典を行った。
本渓センターは、2005年2月に設立した上海(300席)に次ぐトランスコスモス2拠点目のオフショアデータエントリー拠点として2007年4月に設立し、2009年5月の瀋陽大宇宙信息系統有限公司の統合を経て、これまで400席で業務を行ってきた。今後、さらなる需要の拡大を見込み、この度800席(収容人数1600名)に拡張した。
中国でのデータエントリーサービスは、コストや人材確保の面でのメリットに加え、日本と同等のセキュリティ体制など、これまでもクライアント企業に評価をいただいてきた。しかし、特にセキュリティや品質の面では、クライアント企業からの要望は年々増大している。トランスコスモスではその要望に応えるべく、インフラや体制などの整備を強化しており、その結果、これまで以上にセキュリティレベルが高いデータの処理が可能だと認められ、現在では約30社(金融6社/生保2社/流通11社/公共5社など)の企業に中国でデータエントリーサービスを提供している。また、職業訓練センターである「本渓満族自治県職教中心」と教育・採用の面で連携しており、トランスコスモスは、実際の業務を通じた職業教育の提供、研修システムの構築を行い、「本渓満族自治県職教中心」はトランスコスモスに日本語やPCスキルを有した人材の採用支援を行っている。さらに、今回の拡張に伴い、建物に隣接するオペレーター寮(120室、最大収容人数720名)も建設し、従業員満足度(ES)の向上に務めている。
トランスコスモスが提供するオフショアデータエントリーサービスの主な業務フローは、トランスコスモスが日本で集荷した原票(顧客情報)を確認、補正後イメージスキャニングおよび分割し、そのデータを本渓センターに送信。本渓センターでは、日本から送られてくるイメージデータを受信し入力作業を行い、トランスコスモスに納品する。顧客情報をイメージ化、分割して処理することによる「セキュリティ」、日本と同じ漢字圏である中国でエントリーを行うことによる「品質」、「スピード」、「コスト最適化」を実現しており、2009年6月には、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISO27001」を取得している。今後、さらに高いセキュリティレベルのデータについても中国で処理が行えるよう強化していき、多種多様な企業への提供を目指している。また、24時間リアルタイムでのデータ処理が可能な通信環境の整備、ボリューム拡大によるコストメリットなど、企業の業務効率化、コスト削減に貢献するサービスを提供していき、本渓センターでの2011年度の売上、10億円を目指している。


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