〔2018/6/14〕カウネット、機械学習による顧客分析とデジタル・マーケティングをOracle Cloudで実現

 日本オラクルは、コクヨグループでオフィス通販を行うカウネット(本社:東京都大田区、高橋健一郎社長)が、新規顧客の獲得と顧客ロイヤリティの向上を目的に、「Oracle Marketing Cloud」と「Oracle Cloud Platform」などのオラクルのクラウド・サービス群を導入したことを発表した。
 カウネットは、オフィス通販サービス「カウネット」を軸とし、大手企業向け購買システムの提供や個人向けショッピングサイト運営などのサービス展開を行っている。法人向けのネット通販ビジネス市場は成熟しており、各社競争が激化している。コクヨの2016年から3カ年の第一次中期経営計画の中でも、「顧客への付加価値にこだわった魅力的な第3極戦略による成長の兆しを獲得する」ことを掲げ、新たな施策による成長戦略が求められている。通販事業のさらなる成長を目指すにあたり、カウネットでは、新規顧客獲得の増加だけでなく、既存顧客のロイヤリティの向上による売上拡大を支援する仕組みを検討していた。
 カウネットではこれまで、ECサイト上での充実したコンテンツ展開や推奨商品の提示などを行ってきたが、新たな施策として、顧客分析を強化し、その分析結果を活用したパーソナライゼーションに取り組む。ECサイトの表示やメールマガジンのコンテンツ配信のパーソナライゼーションを実現するため、オラクルのクラウド・サービスを組み合わせたマーケティング・プラットフォームの提案を高く評価し、採用を決定した。
 複数社のマーケティング・オートメーション・サービスを比較した結果、オンライン上の顧客体験を最適化しABテスト・多変量テストを支援する「Oracle Maxymiser」、クロスチャネル・マーケティング・プラットフォームの「Oracle Responsys」を導入した。また、これらと連携する仕組みとして、圧倒的な実績と最新技術によるデータベース環境をクラウドで提供する「Oracle Database Cloud」と、データ分析や機械学習を含む包括的なクラウド型ビジネス・アナリティクス「Oracle Analytics Cloud」を導入している。
 今回の導入により、顧客の購入傾向をRFM分析し、機械学習により消耗品の案内を適切なタイミングで配信するメール・キャンペーンの施策を実行し、顧客のロイヤリティの向上を支援する。今後は、広告配信も視野にオラクル・クラウドの利用範囲を拡大していくことも検討している。


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