〔2018/6/20〕セールスフォース、AIによる売上予測機能をCRMに追加

 セールスフォース・ドットコムは、CRMのクラウドサービス「Salesforce」向けの追加機能として、AIによる売上高の予測機能「Sales Cloud Einstein 売上予測」の提供を始めたと発表した。Salesforceの既存顧客向けに、2018年夏期の追加アップデートの一環として提供する。
 企業内の営業担当者がSalesforceに入力した現在商談中の案件データ、過去に各担当者が手掛けた商談や成約の実績データに加え、各担当者と商談先との間でやり取りされるメール、各担当者がカレンダーに登録したスケジュールなどのデータを参照。商談の頻度や相手の肩書きなどと各担当者が過去に手掛けた案件における成約のタイミングなどを分析。担当者ごとに成約額の見込みを算出して一覧表示できる。Salesforceにはこれまでも類似の機能を備えていたが、Einstein 売上予測はAIで予測精度を高めたほか、管理職が各担当者の見込み額を修正する機能を備えず、純粋にデータに基づく予測値を表示する。
 同社は2019年をめどに同機能をさらに拡張し、日本語でやり取りされるメールの文面も分析対象に加える意向を示している。メールの文面が前向きか否かをディープラーニングで分析し、成約の可能性をより高精度に判定できるようにする方針だ。


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