〔2018/9/28〕アイティフォー、ジュピターテレコムでRPAが本格稼働

 アイティフォーは、日本最大のケーブルテレビ事業者であり、高速インターネット接続、固定電話、モバイル、電力などのサービスを提供するジュピターテレコム(以下 J:COM)からRPA半自動ロボ「ナイス・デスクトップオートメーション」(以下、RPA半自動ロボ)を受注した。
 J:COMのオペレーションセンターが抱えていた課題に対する対策として、2018年3月に「モバイルサービス(MVNO)申込業務」にRPAを導入。その効果の高さを実感されたことを受け、第2弾として「入金業務」のRPAが2018年9月より全国で本格稼働したことを発表した。
 J:COMでは、顧客の手続きを行うオペレーションセンターにおいて、オペレーターが複数のシステムを利用し、多種多様な内容を登録・確認しているため、担当者の負担が大きく、業務時間の長期化と、それに伴うコストの増加が課題であった。この課題に対し、業務改革の1つの手法としてRPAの導入を検討、トライアルによる導入を決定した。
 トライアルの最初の業務として、関東地区における「MVNO申込業務」に、アイティフォーのRPA半自動ロボを導入した。その結果、オペレーターの作業時間が1件あたり11分から3分半へと約70%削減された。導入効果を確認したJ:COMは、2018年3月にオペレーションセンター全拠点へ展開、本格稼働を開始し、年間約1800万円のコスト削減効果を見込んでいる。また、作業時間の削減により、トレーニング、面談および他業務の改善活動など、より付加価値の高い業務に、多くの時間を配分できるようになりました。さらにロボット化によって入力精度が向上し、安定したオペレーションが実現できた。
 「MVNO申込業務」での実績を踏まえ、J:COMはトライアルの第2弾として「入金業務」の自動化に着手、2018年9月より全国でRPAが本格稼働を開始した。従来は、顧客から銀行に振り込まれた内容の確認やシステムへの登録を、担当者が毎日手作業で実施していた。そのため、この業務においても、担当者の負担が大きく、業務時間の長期化と、それに伴うコストの増加が課題であった。今回の「入金業務」の自動化をオペレーションセンター全拠点に本格導入することにより、同業務において50%の業務時間短縮、年間約3000万円のコスト削減を見込んでいる。
 J:COMでは、今後も、業務ごとにRPA化の適性を判断しながら本格導入の拡大を予定している。


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