〔2010/3/5〕日本テラデータ、クラウド・ソリューション「Teradata Enterprise Analytics Cloud 」を発表
日本テラデータは、クラウド環境向けの製品とサービスを組み合わせ、「Teradata Enterprise Analytics Cloud (テラデータ・エンタープライズ・アナリティクス・クラウド)」として発表した。Teradata Enterprise Analytics Cloudは、クラウド技術がもたらす柔軟性や迅速さをTeradataデータベースで利用できるようにしたもので、テラデータが提供するクラウド・ソリューションの総称。
その第1弾として、プライベート・クラウド用の「Teradata Express for VMware Player(テラデータ・エクスプレス・フォー・ヴイエムウェア・プレーヤー)」と、パブリック・クラウド用の「Teradata Express for Amazon EC2(テラデータ・エクスプレス・フォー・アマゾン・イーシーツー)」の2つのソリューションを開発用や評価用に限定して、提供を開始した。なお、用途限定とするため、Teradataデータベースのライセンスは無償で提供する。パブリックとプライベート両方の環境において、必要な時に必要な分だけ開発やテスト環境が構築可能となるため、開発の利便性や効率化が図れると同時に、システムの構築や運用コストの削減にも貢献する。Teradata Enterprise Analytics Cloudは、今後、順次製品やサービスを拡大していく予定。
Teradata Express for VMware Playerは、VMware社の仮想化製品で構築されたプライベート・クラウド環境用のTeradataデータベースであり、社内評価やテスト目的での利用を想定してる。Teradata Express for VMware Playerは、開発者向けWebサイトTeradata Developer Exchange(テラデータ・デベロッパー・エクスチェンジ)から無償でダウンロード可能。既存のサーバを活用してTeradataデータベースの評価・検証が可能になるほか、開発環境の統合の実現と運用コストの削減が同時にできるメリットが生まれる。
Teradata Express for Amazon EC2は、スケーラブルでフレキシブルなAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)上で利用できるように、あらかじめパッケージ化されたTeradataデータベース。柔軟な構成およびコスト効果が高いAmazon Web Servicesインフラストラクチャの利点を生かして、短時間で価値を生み出したいプロジェクトなどで効果を発揮する。急にテスト環境が必要になった場合や、ある一定期間だけ複数の開発環境が欲しい、といったさまざまなニーズを満たし、第三者との共同開発作業やテストなども含め効率的な開発を支援する。
テラデータでは、「Teradata for Everyone, Everywhere」をテーマとして、企業のトップ・マネジメントやマーケティング担当者のみならず、現場の業務やコールセンター担当者など、企業内のすべての人々がTeradataを分析環境のスタンダードとして利用できるように、製品ラインアップの充実を図っている。部門データマート用、超大容量分析用、エンタープライズ・データウェアハウス用など、目的別に用意しているTeradataプラットフォーム・ファミリーや、他社製サーバ上にインストール可能なTeradata Data Mart Editionに加え、今回Teradata Enterprise Analytics Cloudを提供することで、クラウド技術による俊敏性や柔軟性をもたらし、コストを抑えながらすぐにTeradataデータベースを利用することが可能になる。