〔2019/2/27〕アグレックスとFRONTEOがパートナー契約を締結し、人工知能「KIBIT」を活用した製品・サービスを提供開始

 アグレックス(本社:東京都新宿区、八尾政範社長)とFRONTEO(本社:東京都港区、守本正宏社長)は、パートナー契約を締結し、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジン「KIBIT」を活用した製品の販売およびサービスの提供を開始することを発表した。
 近年、ビジネスにおけるデータ活用の重要度は増している。データの種類においても、従来型の顧客データや購買データなどの定量データに加えて、テキストデータを中心とした定性データからの情報収集を行う企業が増加している。一方で、膨大なテキストデータをすべて人手で確認することは困難なため、必要な情報のみを抽出したいというニーズは高まっている。
 FRONTEOが開発・提供するKIBITは、専門家や業務熟練者の経験に基づく「暗黙知」を学習し、その判断軸に沿ってテキストデータを高い品質で効率的に評価する人工知能で、小規模な計算資源と少量の教師データによる短時間での解析が可能。従来のテキストマイニングや検索技術と一線を画した独自の機械学習アルゴリズムを用いており、異なる表現でも類似性や文脈を捉え、文章の特徴量を抽出できるなど、高い自然言語処理技術と実践的な結果を得られる点が高く評価されている。これまでに、類似文書の抽出やリスクの発見、営業機会の発掘、不正防止、マッチング、行動予測などを中心に、金融、メーカー、サービス、運輸、官公庁など国内外140社超での導入・運用実績があり、実効性の高い人工知能ソリューションとして、さらに活用の領域を広げている。
 アグレックスは、20年以上にわたり金融業界においてITサポートおよびカスタマーサポート業務を提供している。また自社コンタクトセンターの業務改善を目的として培ったコールデータ分析の知見をもとに、オペレーターとカスタマーの会話を音声認識し分析・活用する音声マイニングソリューションなどのサービスを提供してきた。
 この度のパートナー契約により、独自開発の人工知能エンジン・KIBITを用いたテキスト解析に実績を持つFRONTEOと、テキストデータを扱う知見を有しているアグレックスは、金融業界を中心とした顧客向けにKIBITの販売活動を展開する。今後は両社の強みを生かしたアグレックスの各種パッケージ製品・システムインテグレーションと、KIBIT-Connect(KIBITエンジンのAPI)を掛け合わせた、新たな自然言語処理ソリューションの提供や受託開発や、アグレックスの音声マイニングソリューションとKIBITの連携による、VOCデータ活用の高度化、SalesforceとKIBITの連携による、受注率アップや顧客対応の品質向上(案件管理機能に日々蓄積される顧客からの重要なコメントをKIBITで解析し、営業チャンス発掘やクレームの早期検知を図る)ようなソリューション開発を推進する。


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