〔2019/2/28〕Hmcomm、人の発話から感情を認識する感情認識エンジンを新たにリリース

 国立研究開発法人産業技術総合研究所発ベンチャー、Hmcomm(本社:東京都港区、三本幸司社長)は、新たに感情認識エンジン「VecMe」を正式にリリースした。
 近年のAI技術の急激な進歩により、高度なビッグデータ分析が可能となった今、その対象となるデータの蓄積は競争優位を築くための重要なファクターとなっている。同社のAIによる音声認識ソリューションは、音声をリアルタイムにテキスト化することで、コンタクトセンターなどの業務効率化だけでなく、顧客の声の活用を可能とする。今回の感情認識エンジン・VecMeのリリースは、AIによる音声認識の際に「お客様の声」に含まれる「感情」を取り出すことが可能となり、コンタクトセンターなどにおけるVOCデータの収集において、CS/CX向上を飛躍的に高めることができるようになる。同社は、音声認識をはじめ感情認識などの音のコミュニケーションを積極的にサポートしていくことをミッションとし、これからも “ 音の専門家集団” としてさまざまなイノベーションを起こしていくという。
 同社で開発した感情認識エンジン・VecMeは、同社が参画する「ImPACT重介護ゼロ社会を実現する革新的サイバニックシステム」における研究成果を応用している。識別モデルの学習にLSTM(Long short-term memory)を利用し、かつ認識対象の音声から42種類に及ぶ特徴量を抽出することにより、従来よく使われてきたアルゴリズムであるSVM(Support Vector Machine)を用いた識別モデルと比較して、認識精度を最大で20%~30%程度向上させることに成功している。また、同社の音声認識エンジン、自然言語処理と組み合わせて提供することで、さまざまな感情識別の提供が可能となる。


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