〔2010/4/26〕アイティフォー、百十四銀行の中小企業向け融資相談窓口をシステム化

 アイティフォーは、百十四銀行の事業性融資相談窓口「114ビジネスデスク」向けに「ビジネスローンセンターシステム(BLOCS=ブロックス)」を納入し、稼働を開始した。114ビジネスデスクは西讃地域の中小企業や個人事業主向け少額融資業務の拠点として、電話での相談を受け付ける窓口。本システムにより「格付け情報に基づくコール先の絞り込み」や「電話がつながりやすい時間帯の記録と活用」などにより融資ニーズを効率的につかみ、渉外活動の後方支援を強化する。本システムは緊急保証制度や景気対応緊急保証制度など、政府が進める金融円滑化施策による追い風を受け、他に類を見ないビジネスローンセンター向け専用システムとして引き合いが相次いでいる。
中小企業や個人事業主への小額融資は比較的リスクが高い反面、利率は高く設定されていることから、融資シェア拡大を考える都市銀行や地方銀行が増えている。少額融資先を数多く確保し安定的な収益へつなげるためには、貸し倒れリスクを的確に評価しつつ効率的な営業を行い、経費を低く抑えることが重要だ。業務に追われる営業店に負担をかけず、少人数でこれらを実現するシステムへのニーズが急速に高まっている。
すでにブロックスを導入している6行は、法人向け専門のテレマーケティング部署を立ち上げ、電話を活用した効率の良い渉外活動を実現している。ブロックスはターゲットとする中小企業や個人事業主の融資ニーズを電話により効率的に捕捉するためのシステム。さまざまな条件によるコール先の抽出機能、コール状況の管理、オペレータと実際に融資先を回る渉外担当者との連携を円滑に行うための支援機能など、実務に必要な機能を網羅している。渉外担当者の負担を大幅に軽減し、効率的に数多くのローン販売を行うことが可能となり、戦略的な市場開拓を支援する。
これらの機能は導入する金融機関の意見を取り入れて開発しており、実際に業務に利用されている金融の現場担当者から高く評価されている。価格は1300万円から。


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