〔2010/5/13〕IDC Japan、2009年・2010年の国内ビジネスサービス市場予測を下方修正

 IDC Japanは、ビジネスコンサルティング、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスから構成される国内ビジネスサービス市場規模予測を発表した。リーマンショック後の景気低迷が続いていることから、同社は2009年と2010年の市場規模予測を引き下げた。
2008年の国内ビジネスコンサルティング市場規模は前年比4.7%増だったが、2009年の同市場規模は2,691億円、前年比8.6%減に低下した。その要因は、景気低迷が続き、新規事業戦略策定や投資に対する意欲が縮小したからだという。2010年も引き続き同市場の前年比成長率はマイナスとなるが、2011年以降に経済が回復するにつれて、同市場の成長率も上昇し始めると予測されている。特に国際会計基準(IFRS)の導入に向けたコンサルティングサービスの利用に期待が高まっており、2011年以降のビジネスコンサルティング市場の拡大要因となると同社は見ている。
一方、2009年のBPOサービス市場は前年比1.2%増の9,426億円で、2008年の前年比成長率よりは低いがプラス成長を維持した。具体的には、企業が従業員研修の費用を削減しているため人事業務アウトソーシング市場の成長率が低下しているが、コールセンターなどのカスタマーケア業務アウトソーシング、財務/経理業務アウトソーシング、購買/調達業務アウトソーシングは、比較的堅調な伸びとなったという。


PAGE TOP