〔2010/6/2〕トランスコスモス、オンデマンド型クラウドサービスを提供開始

 トランスコスモスは、保有するデータセンターを活用したクラウドサービスの提供を開始した。トランスコスモスの強みを活かし、クラウドを活用したシステムの構築から運用・サポートまで、企業のニーズに合わせて柔軟に提供することで、企業システムのクラウド化促進に貢献する。
企業経営を支えるIT環境は大きく変わりつつあり、従来の、IT資産を自社で所有する形態から、ネットワークを経由してサービスを利用する、クラウドコンピューティングの形態へ移行しつつある。しかし、クラウド利用の不安点として、「データを外部におくこと」や「サービス障害」などが挙げられている。また、BPOを下支えするITへのニーズは、今まで以上に迅速性や柔軟性を求められている。
トランスコスモスは、このような状況を踏まえ、コスト/セキュリティ/サービス品質/スピードなどさまざまな観点から、企業に最適なクラウド環境でサービスを提供する。同社が2007年9月に開設した沖縄IDCを活用し、HaaS型、PaaS型、SaaS型で、オンデマンド型クラウドサービスを提供する。容量の増減やシステム構成の変更などの拡張性に優れており、従量課金のため低コストでサービスを提供する。セキュアなファシリティに加え、隣接している沖縄MSP(マネージト゛サービスプロバイダ)センターにおいて、24時間365日のシステムを監視・運用も提供することが可能。
トランスコスモスのクラウドサービスの最大の特徴は、ICTリソースの提供のみならず、運用やサポートまでを提供できる点。システム構築、運用においては、グループ企業であるトランスコスモス・テクノロジーズの高い技術力や、中国でオフショア開発を提供する大宇宙信息創造(中国)有限公司のコスト競争力のあるサービスも提供可能で、Webサイト構築・運用においては業界最大規模の人員を擁している。また、新システム導入時のヘルプデスクなど、サポート面でも企業のクラウド化を支援する。同社は、クラウドサービスを絡めたBPOサービスで、2012年度の売上100億円を目指す。


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