〔2020/6/25〕IDC Japan、2019年の国内CRMアプリケーション市場予測を発表

 IDC Japan(本社:東京都千代田区、竹内正人社長)は、2019年の国内CRMアプリケーション市場予測を発表した。
 2019年の国内CRMアプリケーション市場は、前年比成長率7.0%、市場規模(売上額ベース)1,742億900万円となった。同市場は、2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)5.3%で推移し、2024年には2,250億9,000万円になるとIDCでは予測している。2019年の国内CRMアプリケーション市場は、「マーケティングキャンペーン管理アプリケーション市場」「デジタルコマースアプリケーション市場」が好調に推移した。その他の市場でも、2019年~2020年の国内イベンに向けたインバウンド顧客サポート需要への期待や投資などで堅調に推移した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は同市場にも影響を及ぼし、2020年は成長率が一時的に鈍化すると予測している。
 2019年のデジタルコマースアプリケーション市場は、前年比成長率8.2%となった。COVID-19の影響によって、外出自粛やリアル店舗の一時閉店などによってデジタルコマースが増加しており、2020年の同市場は前年比3.3%増になると予測する。これに伴ってデジタル広告の配信、デジタルマーケティングの需要が上昇している。広告アプリケーション市場は、ビッグデータ分析を利用したWebページへのダイナミックバナーなどのリアルタイム広告が消費者/ビジネスバイヤーのWebアクセス増加によって成長すると予測している。
 また、マーケティングキャンペーン管理アプリケーション市場は、2019年は2020年に予定されていた国内イベント向け、およびインバウンド顧客向けのオムニコマース需要増加を期待した投資増加の影響で高い成長率を維持した。2020年はCOVID-19の影響によって成長はやや鈍化するものの、同市場はクラウドサービスの市場占有率が高いため、大きな減少はなく前年比成長率5.1%と予測する。「コンタクトセンターアプリケーション」「カスタマーサービスアプリケーション」「セールス生産性/管理アプリケーション」市場においても、2019年は堅調な成長となりましたが、2020年はCOVID-19の影響が避けられず、成長は鈍化すると予測している。


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