〔2020/10/1〕タイムインターメディア、シフト計画AIエンジン「TENKEIシフト」を提供開始

 バーチャレクス・グループのタイムインターメディア(本社:東京都新宿区、佐藤孝幸社長)は、同社の進化計算AIプラットフォーム「天啓|TENKEI」(旧称:DARWIN)を活用したシフト計画AIエンジン「TENKEIシフト」を開発したことを発表した。
 進化計算(遺伝的アルゴリズム)は、無限の組み合わせの中から、最適な組み合わせを導き出す仕組み。今回のシフト計画AIエンジン「TENKEIシフト」は、同社の持つ進化計算AIプラットフォーム「天啓|TENKEI」(旧称:DARWIN)をベースに開発した。TENKEIシフトは、働く人のさまざまな勤務希望を満たし、組織のリソース配分最適化を実現した業務の効率化と品質の向上、コストの最適化、離職防止、採用の効率化を支援するためのAIエンジン。
 シフト計画AIエンジン「TENKEIシフト」は、ひとつのシフトパターンを個体ととらえ、数ある個体に対して生物の進化のごとく、選択(自然淘汰)、交叉(交配)、突然変異により次の世代の個体(シフトパターン)を必要数つくり、最適解が出るまで世代を自動進化させる。この進化状況(充足率など)はリアルタイムでモニタリングすることができる。
 必要人的リソースをチーム別(スキル別)に日付、曜日、時間帯毎に設定した「目標シフト」と1人ひとりのスタッフの勤務希望を日付、曜日、時間帯毎に収集した「希望シフト」(全スタッフ分)を「TENKEIシフト」に読み込ませ、「目標シフト」に近くかつスタッフの「希望シフト」に見合った「シフト計画」を「TENKEIシフト」が作成する。また、TENKEIシフトは並列処理など様々な工夫で高速処理を実現、実際の業務現場で活用できる処理性能を実現している。
 TENKEIシフトは単に希望シフト申請(時間、時間帯、曜日、休みなど)に準じた計画だけでなく、業務効率、業務品質、スタッフ安定化、教育、コストバランスなどにも配慮しており、次のような条件も計画品質条件として設定可能。
 事例としてコールセンターにおける1日12時間勤務、1カ月分、200名のスタッフが、4つのチームに分かれる組織体において、曜日や時間帯における必要リソースニーズ(人数)を設定し、TENKEIシフトによって最適なシフト計画を作成するシミュレーションを行った。その結果、TENKEIシフトの持つ遺伝的アルゴリズムにより1秒当たり1500パターンの組合せを処理し、進化させつつユーザーが満足するシフト計画を10分以下で策定することに成功した。
 小規模で汎用的なシフト管理業務については手軽かつ迅速に利用可能なTENKEIシフトを搭載したクラウドベースのシステムを構築し、SaaS型でサービスを開始する予定。


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