〔2020/10/12〕住友電工情報システム、全文検索・情報活用システム「QuickSolution」にチャットボットを搭載

 住友電工情報システムは、社内のナレッジ活用を促進するチャットボットを搭載した、全文検索・情報活用システム「QuickSolution」を10月1日に販売を開始した。
 QuickSolutionは、数100TBの規模までフルレンジ対応した、純国産のエンタープライズサーチ(企業内検索ソフト)。2001年の発売以来、2020年8月時点で業種を問わず3600サーバ以上の導入実績があり、シェアNo.1の三冠を達成している。ファイルサーバに格納されたOfficeファイルやPDFはもちろん、Webサイト、データベース、グループウェア、文書管理システム、電子承認システム、Microsoft 365やBoxなど、社内外に点在する情報を横断的に全文検索する。AIをはじめとする先進技術を活用した超高速、高精度の検索が可能で、組織全体でのナレッジ共有・活用を強力に支援する。
 近年、各社でのテレワーク導入にあたり、社内の問い合わせ窓口部門に、業務に関するさまざまな質問が多く寄せられており、簡単な質問やよくある疑問に自動応答するチャットボットの導入を検討する企業も増えている。
 今回QuickSolutionのオプション機能として、チャットボットを搭載した。QuickSolutionには、あいまい検索や、AI活用で高精度な検索結果を得られるセマンティック検索といった機能が搭載されており、自然文(話し言葉)で入力された質問文から、意図した回答を提示することができる。チャットボットに関してもこれらの機能が生かされており、シナリオ作成や事前学習、チャットボットに適したFAQチューニングなどの面倒な準備を行う必要なく、導入後、すぐに利用できる。
 また、チャットボットの回答内容についてユーザーが行った評価をAIが自動学習し、回答内容を継続的に自動ブラッシュアップするほか、管理者側でユーザー評価の分析も可能なため、ウイークポイントを洗い出して適宜メンテナンスすることもできる。
 さらに、業務シーンに応じて複数のチャットボットを設置可能なため、社内問い合わせ業務での活用や、技術ノウハウの検索、新人支援ツールなど、全社業務から部門ごとの業務まで柔軟に適用できる。
 なお、チャットボットとのやりとりで解決しない場合、一般的なサイトでは最終的にはコールセンターなどに問い合わせることが多いのに対し、QuickSolutionでは検索画面へシームレスに連携し、FAQやWebサイト、さらには製品やサービスに関するマニュアルなどのPDFファイルを、高速・高精度な検索エンジンで一括検索する仕組みを備えている。
 これにより、ユーザーが“検索疲れ”せず自己解決できるため、顧客満足度の向上と、コールセンターなどへの問い合わせ減少によるコスト削減の両立が実現できる。


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