〔2020/11/20〕トッパン・フォームズ、電話の声を高齢者でも聞き取りやすく補正し電話応対の品質向上を実現する「テレコムエイダ―」を開発

 トッパン・フォームズは、コールセンターや金融機関の店舗などで電話応対を行うオペレーターの音声を、受話者に聞き取りやすく補正し明瞭化する機器「テレコムエイダ―」を開発した。12月中旬から提供開始する。
 本製品は寿通信機器の協力の下、同社の特許技術である「音声明瞭化モジュール」を搭載しており、オペレーターが使用するヘッドセット・受話器と電話機の間に接続して使用する。特長としては、複雑な設定が不要なため手間なく導入することが可能であり、スイッチ1つで簡単にオペレーターの声を明瞭化し、高齢者でも聞き取りやすい音声にすることができる。
 現在通信販売市場は拡大を続けており、幅広い年齢層の生活者がインターネットや電話を使用して商品・サービスを購入している。特に近年高齢者からの電話での商品・サービスの問い合わせが増加傾向にあり、オペレーターの声が聞き取りづらいことによる聞き返しが多いため、企業は電話応対の長時間化に起因するコールセンターの待ち時間増加や、顧客満足度の低下、オペレーターの負荷増大といった課題を抱えている。トッパン・フォームズは企業と生活者の電話におけるコミュニケーションの円滑化を実現するため、テレコムエイダ―を開発した。
 トッパン・フォームズは、テレコムエイダ―をコールセンターや金融機関の店舗、通信販売業界、運輸業界などを中心に販売し、2023年までに4億円の売上を目指す。
 各企業がテレワークを推進している中、コールセンター業界も在宅での電話応対業務を検討している。同社は今後そのようなニーズに応えるため、ソフトフォン(インターネット経由での通話)にも対応した開発を進めていく。


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