〔2021/4/8〕伊藤忠商事、ベルシステム24、ブレインパッド、マーケティング領域のDX推進支援の新サービス創出で協業

 伊藤忠商事、ベルシステム24、ブレインパッド(本社:東京都港区、草野隆史社長)の3社は、企業のマーケティング領域におけるDX推進を支援する新サービス創出について協業することに合意したことを発表した。
 ウィズコロナ時代において、生活者のライフスタイル・ワークスタイルや、サービス・商品に対する価値観が大きく変化している。複雑化した生活者のニーズを読み解くために、SNSを代表とするWebサイト上の行動データなどのデジタルデータに加えて、コンタクトセンターに蓄積される趣味・嗜好などエンドユーザー固有の定性情報を含む「対話データ」をはじめとした、膨大な非構造化データが注目されている。一方、企業におけるDX推進において、非構造化データは未整備である場合が多く、データ整備やリアルタイムでの分析・活用に対するニーズが高まっている。
 伊藤忠商事とベルシステム24とブレインパッドの3社は、ベルシステム24が1,000社を超えるクライアント企業それぞれの個別ニーズに合わせ、年間5億件以上の対話内容を記録し整備する運用ノウハウと、ブレインパッドの年間500億件以上のデジタル接点データを分析し活用する基盤構築のノウハウを結びつけることで、企業のマーケティング領域におけるDX推進を支援する新サービス創出について協業することに合意した。
 想定している新サービスは、コンタクトセンターで取得する趣味・嗜好などエンドユーザー固有の定性情報を含む対話データと、Webサイト閲覧情報やクリック履歴などといったデジタル接点データを掛け合わせた「生活者の声の価値化(生活者インサイト)」の仕組み化と、生活者接点を網羅したクライアント企業のマーケティングアクションを支援することと、データ活用で必要とされるアノテーション業務、データクレンジング業務、音声・画像など非構造化データ処理業務のサービス化である。
 ベルシステム24が30余年培ってきたコンタクトセンター現場での応対実績とBPO事業の運用ノウハウに、データ活用の専門集団であるブレインパッドの豊富なデータ分析知見と、「Rtoaster」・「Probance」を代表ツールとしたデジタルマーケティング基盤を掛け合わせることで、クライアント企業の非構造化データの整備から分析活用の基盤構築、さらには継続して運用する体制提供まで、企業のマーケティング領域をはじめとした、さまざまなDXの実現を支援していく。展開先としては、伊藤忠商事の各カンパニーや、グループ各社、パートナー企業をはじめ、製造メーカー・通信・小売流通・保険金融などベルシステム24およびブレインパッドのクライアント企業に対し、新サービスの提案・導入を図っていく。
 伊藤忠商事は、DX推進にかかる体制強化として、2020年11月にブレインパッドと資本業務提携を締結した。またベルシステム24は、2020年10月の中期経営計画で「データ分析による高付加価値の提供」や「新規パートナー企業との生活者データ活用の強化」を掲げており、本取組みはこれらの一環。今後、ベルシステム24は、強みである「3万人の専門人材・機動力」と「豊富な運用ノウハウ」を組み合わせ、クライアント企業に持続可能な運用実行体制を実装すべく、伊藤忠商事、ブレインパッドとともに、「DX人材の内製化(人材育成)」と「アウトソーシング(伴走支援)」の両側面を意識した新たなサービス創出を目指していく。


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