〔2022/1/13〕ESジャパン、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーと協業に関する契約を締結

 デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(本社:東京都千代田区、福島和宏社長、以下、DTFA)は、ESジャパン(本社:東京都豊島区、山田亮社長)と、感情解析技術領域における包括的な協業に関する契約を締結した。これによりDTFAとESジャパンは協力して、音声解析技術を応用することで、事情聴取などにおいて対話者の会話の真偽性、リスク、矛盾などを可視化することにより、企業内外などにおけるさまざまな不正調査・コールセンター手続の高度化を支援していく。
 現在、COVID-19などのパンデミック発生により事業はリモート環境へ社会全体が舵を切ることを余儀なくされている。ガバナンス体制の課題や業務プロセス統制の脆弱性などにより、従来の手法ではリスク可視化が困難な状況となりつつある。このような環境の下、事業の深刻な脅威となりうる不正やコンプライアンス違反の発生リスクは急激に高まってきている。企業など、あらゆる組織において、リスク評価などによる未然防止対策では不十分となりつつある現在、不正・コンプライアンス違反等が発生してしまった場合を想定して、組織内部での調査手続高度化のニーズが高まってきている。
 ESジャパンは音声による感情分析、感情解析における先駆者として深い知見・ノウハウを有しており、さまざまな現場における感情解析ソリューションの提供に特化した事業運営をしている。同社の感情解析技術は単なる感情分析とは異なり、対話者の声(音声)から、個人の感情状態を単に数値で出力するばかりでなく、その意味を理解し、なぜその感情数値が出力されているのか真偽性、リスク、矛盾などの観点で原因を探ることを目的としている。
 DTFAのフォレンジック&クライシスマネジメントサービスでは、不正調査サービスを通じて、企業などあらゆる組織に対し会計不正に加え横領、贈収賄などのさまざまな不正・コンプライアンス違反事案に対する調査を専門家として支援している。また豊富な不正調査の経験を通じて、調査手続きでの不正当事者に対する面接・イントロゲーションや内部通報対応、コールセンター対応などにおいて人間心理・感情と不正発生原因との関連性分析の知見を深めてきた。
 同社との協業により、DTFAが目指す不正調査、内部通報、コールセンターにおける通話など、対話音声解析におけるDX高度化に大きく貢献するものと考える。両社は感情解析を利用した新たな不正・コンプライアンス違反などの真因分析サービスの開発とソリューション提供をあらゆる組織に対して提供し、日本社会の持続的な発展に寄与していく。


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