〔2022/1/17〕ビーウィズ、映像・音声リアルタイム共有化技術を用いた研修用ツールを開発

 ビーウィズは、テレワーク化でも集合型研修と同等のインタラクティブな研修を実現する、映像・音声リアルタイム共有化技術を用いた研修用ツールを開発した。
 働き方の変化により、誰もが勤務先に出社するという時代は終わりを迎えようとしている。テレワークの推進は加速度的に進み、あらゆる業種でテレワークが導入されるようになった。働く場所や住む場所にとらわない柔軟な働き方は、従業員の育児や介護といったライフイベントによる離職を防ぐことができる、遠隔地の優秀な人材を雇用することができる、災害時に事業が継続できるなど、多くのメリットがあると考える。
 その反面、これまで集合型・対面型で行なってきた研修においては、さまざまな課題が浮き彫りになってきた。例えば、集合型研修でシステム操作を行う場合、講師対複数人の受講者であっても、講師以外に補助員が回遊することで、全受講者の状況を把握することができる。しかし、既存のツールを用いたオンライン研修では、講師から受講者へ画面を共有し、操作方法を説明することはできるが、講師側から全受講者の操作状況を一度に確認することはできず、全受講者の状況把握に多くの時間を要してしまう。
 そこでビーウィズでは、今夏に自社開発し、オープンソースとして公開した、ミドルウェア(基礎技術)である「映像・音声リアルタイム共有化技術」を用いた研修用ツールの開発に着手した。
 これまでの同様の機能を持つツールでは、専用サーバーの構築が必要であったり、高額な導入費用を必要とする場合がほとんどであったが、同社が開発する研修用ツールは、研修時と導入時、両方の課題解消を実現する。同ツールは、使用しているのPCで専用exe.ファイルを起動するだけで手軽に利用できる。また、サーバーレスのため、サーバー構築における複雑な制御や調整が不要となり、導入に掛かる時間と費用を最小限に抑えることが可能。
 使い方は至ってシンプルで、専用exe.ファイルを起動することで、ツールが同ネットワーク上にいる受講者を特定し、画面上に表示する。受講者は自身が参加するグループを選択、自身の表示名を入力してログインすることで、講師側の画面に受講者のPC画面と顔が一覧表示される仕様となっている。
 同ツールは、今後の実証実験や追加開発を経て、2022年6月頃の提供開始を予定している。研修用ツールとしての活用はもとより、学校における授業支援ツールとして、技術者と営業担当者を繋ぐコミュニケーションツールとしてなど、活用方法は多岐に渡ると考えている。講師側の画面では、全受講者の映像を一覧表示(最大6名分)で確認したり、特定の受講者の映像をピックアップして確認することが可能。


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