〔2010/11/20〕豊田通商、上海でEコマース運営会社設立

 豊田通商は、中国の投資・コンサルティング会社である上海信維汽車服務有限公司と合弁で、中国におけるEコマースサイトの運営を目的とした新会社「Shanghai J-Express Technology」(以下、J-Express社)を設立する契約を締結した。
J-Express社は、取引先より商品の寄託を受けて、アジア最大の電子商取引企業グループアリババグループの子会社である中国最大のインターネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」において、そのブランド直営Eコマースサイトを運営する。J-Express社は上海のコールセンターと物流倉庫の活用を予定し、一般消費者のオーダー管理から、商品の入荷、在庫、物流配送までを一括管理する。
中国のEコマース市場は、ネットユーザー人口約4億人、Eコマース市場規模約4兆円(2009年実績)と飛躍的に拡大しており、2012年には市場規模推定約10兆円となることが予想されている。一方、中国でEコマースを行うには必要な販売許可を得ていること、ブランドとして正規品であることを証明するといった認可が必要で参入障壁となっている。
今回のパートナー会社である信維社はタオバオと友好関係にあり、J-Express社は中国で約80%の市場シェアを占有するタオバオへのEコマースサイト推薦など優先的に顧客のEコマース事業への参入をサポートする。豊田通商は、まずはグループ会社のレッグウェアブランド「福助」のサイトを開設すると共に、今後アパレル以外の生活関連分野の商品も中国Eコマース市場へ展開し、川上から川下まで一貫したグローバルレベルでのバリューチェーンを構築していく。


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