〔2010/12/16〕京セラコミュニケーションシステム、TMJのクラウド環境と社内環境のID一元管理を実現するシステムを構築
京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)は、テレマーケティングジャパン(以下、TMJ)のグループウェアとメールシステム刷新を支援し、さらにID管理システム「GreenOffice Directory」の導入で、クラウドのメールサービスと社内環境の統合管理を実現した。
TMJでは多様化する業務形態に柔軟に対応するため、Webブラウザを使って利用できるグループウェアの導入と、メールシステムの再構築を検討した。特にメールシステムについてはコストを抑え、大容量のメールを利用できるクラウドサービスの導入を検討していました。しかしながら、クラウドのメールサービスを利用するにあたっては、どこからでもアクセスできるというメリットを生かしながら、いかにセキュリティを守るかという課題があった。また、社内環境との連携において、管理者の運用やユーザーの操作が複雑になるという課題もあった。
そこでTMJは、グループウェアとメールシステムの変更という大規模なシステム再構築にあたり、複数の提案の中から、クラウド環境と社内環境とのID連携を容易に実現するID管理システム「GreenOffice Directory」を評価し、KCCSをパートナーとして選定、再構築を行った。また、併せてグループウェアは「desknet’s」、メールシステムは「Gmail」を導入し、社内および携帯電話を含むリモートアクセス環境からセキュアにアクセスできる環境を構築した。これにより、社員がグループウェアとメールシステム、そして社内環境を利用するためのID/パスワードが統合され、利便性が大幅に向上した。また、人材管理システムとIDを連動させることで、社員の入退社による各システムへのメンテナンス作業が自動化され、運用工数が約4割削減された。
KCCSは今回の構築を約1カ月という短期間で行い、グループウェアは2009年12月より、メールサービスは2010年7月より稼働し、現在では約1000名のTMJ社員が利用している。