〔2022/8/25〕アイ・ティ・アール、音声認識市場規模推移および予測を発表

 独立系ITコンサルティング・調査会社であるアイ・ティ・アール(本社:東京都新宿区、三浦元裕社長、以下、ITR)は、音声認識市場規模推移および予測を発表した。
 音声認識は、主に人が話す言語をコンピュータで解析し、その内容を文字データなどで取り出す処理を行う製品・サービス。2021年度の音声認識市場全体の売上金額は98億円、前年度比36.1%増と高成長を示した。2022年度は同26.5%増と引き続き高い伸びが見込まれる。音声認識はコンタクトセンターを中心とした電話音声の文字起こしによる業務の自動化・省力化用途で導入が進んできたが、近年は社内外での会議や営業活動、人員の採用業務など幅広い分野で導入が進んでいる。また、今後は動物の鳴き声や各種機器の動作音による各種検知や分析といった用途の拡大も予想されている。コロナ禍により企業のさまざまな事業活動のオンライン化が進み、音声データの収集や録音が比較的容易となったことが市場拡大の背景となっている。主要ベンダーでは単なる文字起こしにとどまらず、テキスト化したファイルから検索や各種分析、要約などの機能拡張を推進しており、さらなる業務の効率化が期待でき、市場認知度が拡大している。これらのことから、同市場のCAGR(2021~2026年度)は23.6%、2026年度には300億円に迫ると予測している。


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