〔2022/11/1〕ベルシステム24とウェルネス・コミュニケーションズ、ウェルネス領域の新サービス創出に向けた業務提携契約を締結
ベルシステム24ホールディングス(以下、ベルシステム24)と、健康診断における法人向けソリューション事業や健康管理クラウド(SaaS)事業を展開するウェルネス・コミュニケーションズ(本社:東京都港区、松田泰秀社長、以下、WCC)は、ウェルネス領域での両社の強みや医療機関ネットワークを活かし、医療機関のDX推進および企業向けの健康管理ソリューションの開発・展開など、ウェルネス領域でのさまざまな課題を解決するための新サービス創出に向け、業務提携契約を締結した。
昨今、新型コロナウイルス感染症の蔓延や慢性疾患およびメンタルヘルス不調者の増加などにより、心と体の健康「ウェルネス」への関心が高まっており、市場としても、新たな参入領域としてビジネス開発も活発に行われている。
医療業界においては、2024年4月から「時間外労働の上限規制」など、勤務医に対する「働き方改革」が開始する。一方、高齢化が急速に進むことで、医療従事者の不足は今後さらに深刻化するとされており、医療現場での業務改善や生産性向上、労働時間削減に繋がる医療機関のDXが1つの解決策として注目されている。
企業においても、持続的な企業価値向上や人材定着のため、健康経営の重要性が高まっており、従業員の健康管理の取組みを進める企業が増えている。そういった中、従業員の健康情報を紙の書類等で管理しているケースも多く、情報をデジタル化して従業員の健康管理に利活用していくノウハウの不足といった課題を持つ企業も多くある。
このような背景の下、40年にわたり幅広い業界のコンタクトセンター・BPOの業務設計・運用実績を持ち、医薬関連事業においても看護師、薬剤師、管理栄養士などの専門人材を擁しているベルシステム24と、全国約2,000の提携医療機関とのパイプを軸に、企業における健康診断業務の代行サービスや、企業の健康経営をサポートする健康管理クラウドサービスを提供するWCCが、両社の強みや得意な事業領域を掛け合わせることによる、ウェルネス領域におけるさまざまな課題解決に向け、今回の業務提携の締結に至った。
紙やFAXによる情報伝達や電話を中心とした人的運用での予約受付が主となっている、健診業務のDXを進めている。WCCが「ネットワーク健診サービス」で提携する医療機関を対象に、ベルシステム24がコンタクトセンターで培ったノウハウ活かし、AIや音声認識などのDXソリューションや、予約受付、請求業務を含む事務手続きなどのBPOサービスを提供することで、紙による情報管理の置き換えや医療機関の幅広い業務に関わる各種プロセスの業務効率化、また業務工数の削減を実現する。
WCCが主にエンタープライズ企業向けに提供している健康管理クラウド「HSS」に、中堅・中小企業でも使いやすいUI/UXを新たに追加した。HSSは健康診断の受診状況や診断結果、残業時間などの従業員の健康データを一元化して、企業における健康管理を効率化する。また、医療機関によって異なる様式で紙提供が主流である、健診結果の統一化・データ化サービスも提供可能。併せて、ベルシステム24の専門人材や両社のネットワークを活用して、HSSと連携した従業員の健康管理や健康増進をサポートするソリューションを展開していく。
今後は、より幅広いウェルネス領域での各種プロセスのデータ化を進めることで、健康診断データやヘルスケア関連のデータを蓄積し、従業員個々の状況に応じた保健指導の最適化や予防医療など健康経営に資するデータを活用した新たなビジネス創出を検討している。