〔2022/11/24〕Inspiro、KDDIフィリピンとの提携によりCato Cloudを導入
りらいあグループで、北米向けコンタクトセンターサービスを提供するInspiro Relia(本社フィリピン・マカティ市、以下、Inspiro)は、KDDIフィリピンとの提携により、ゼロトラスト型のセキュアなリモートワーク環境を実現するSASE(セキュア・アクセス・サービス・エッジ)サービス、「Cato Cloud」の導入を発表した。
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大により急速にテレワーク勤務が普及するなど、働き方が多様化している。また、各種SaaS型サービスの普及によるクラウド化の加速により、企業はさらなるセキュリティ強化、ネットワークの利便性向上、およびコストの最適化が求められている。Inspiroもテレワークとサイト勤務のハイブリッドオペレーションを運営する上で同様の課題に直面していた。
従来のセキュリティ対策は、「内部は安全、外部は危険」という考えに基づき、内部ネットワークと外部ネットワークの境界線上にセキュリティ対策を施す「境界型防御」が主流であった。これに対し、ゼロトラストは「決して信頼せず必ず確認せよ」を前提とし、ネットワークの内部と外部を区別することなく、守るべき情報資産やシステムにアクセスするものはすべて「信用せず」に検証することで、脅威を防ぐもの。
SASEはゼロトラストを実現する代表的なセキュリティソリューションであり、ガートナー社により2019年に初めて提唱されたネットワークアーキテクチャ。Cato Cloudは世界初*のSASE型プラットフォームとしてWANの最適化などのネットワーク機能と各種セキュリティ機能を統合した、イスラエルCato Networksのクラウドサービス。
本サービスの利用により、VPNを使用して社外から社内ネットワークへ接続する際に認証を行う従来の境界型防御と比較し、社内外を問わず一人ひとりの行動(ログ)をクラウド認証で個別監視が可能となる。こうしたセキュリティの強化に加えて、ネットワーク構築が容易となり、またファイルのアップロード・ダウンロードなど帯域幅を必要とする操作のパフォーマンス向上やネットワークトラフィックの効率化も期待される。