〔2022/12/26〕ベルシステム24、ベトナム最大級コンタクトセンター企業「ベルシステム24‐ホアサオ」を子会社化し、ベトナム事業を強化
ベルシステム24は、グループ会社でベトナム国内12拠点にてコンタクトセンター事業を展開する「Bellsystem24-Hoa Sao Joint Stock Company、以下、Bellsystem24-Hoa Sao」への追加出資を行うことを発表した。
同社は2017年、日本企業のベトナム進出支援やオフショアニーズへの対応を目的に、Bellsystem24-Hoa Saoの株式49%を取得しており、来年3月に追加出資を実施の上、グループ出資比率を80%とする。同時に、凸版印刷が20%を取得する。これにより、同社、ベルシステム24ホールディングス、凸版印刷の3社にて、すべての株式を保有することになる。
高い経済成長が見込まれるベトナムでは、コロナの影響下においてもプラスのGDP成長率を維持しており、今後もグローバル企業の進出やオフショアニーズの拡大が期待されている。また、コンタクトセンターアウトソーシング市場においても、5年後に300億円規模に成長すると見込んでいる。
現在、Bellsystem24-Hoa Saoは、ベトナムの通信会社大手をはじめとする30社以上のクライアント企業の業務を担い、ベトナム国内のホーチミン・ハノイ・ダナンなどに12拠点、従業員約3,400名を擁しており、同社の出資以降、年平均20%の売上成長率を実現している。
また、同社のコンタクトセンター運営メソッドを現地に移植し、日本国内向けにEメール・チャット対応やコンタクトセンターのスーパーバイザー支援サービスの開発などにより、当初ベトナム国内向けのみであった事業から現在は、数百名規模の日本語スキル人材を採用・育成し、オフショア業務に対応している。
今後、ベトナム国内向けには、通信・金融・Eコマースなどを成長産業と捉え注力するほか、今後の外資系企業の参入加速を見据え、新規顧客の獲得を推進する。また、運用面では、属人化しているベトナムのコンタクトセンター運用を、標準化・高度化するため、同社のコンタクトセンター運営メソッドの横展開を更に推進する。
オフショア事業では、Bellsystem24-Hoa Saoを同社グループのASEANにおける戦略拠点と位置づけ、国内コンタクトセンターのDX支援に加え、ITヘルプデスク、事務系BPO、人事経理BPOなどに強みを持つ同社グループ企業群とのシナジーを創出することで、海外における事業基盤を拡大する。
また、同社の追加出資とともに株式の20%を取得する凸版印刷では、2016年よりベトナム大手FPT CorporationとオフショアでのIT研究開発の領域で協業を推進していますが、今回の出資により、オフショアによるBPO事業の競争力強化を進める計画。
中長期的には、両社の強みを活かし、ベトナム国内企業のDX支援により、高度なコンタクトセンター運営を行うとともに新たな市場の創出を目指す。
今後、ベルシステム24グループは、ASEANを海外戦略の重点エリアと位置づけ、既に進出している台湾・タイでの事業拡大と共に、3年後の2025年度までに売上150億円を目指す。