〔2023/3/20〕アイアクト、AI検索「Cogmo Search」にChatGPTを連携

 AI検索「Cogmo Search」を提供するアイアクト(本社:東京都千代田区、笠井隆義社長)は、ChatGPTと技術連携し、Cogmo Searchが抽出するAI検索結果に、文章生成AI ChatGPTによる要約文の提示を実現した。公開情報を元に回答が生成されるChatGPTに、企業独自の質問について答えさせることに成功、4月にサービス提供を開始する。
 大規模言語モデル(LLM)技術の急速な発展により登場したChatGPTなどの文章生成AIには、業務活用において高い期待が寄せられている。一方、サービスとしてのChatGPTは、オープンな情報のみを取得、また、情報が必ずしも最新ではないことから、公開されていない企業毎の業務に関する質問や、更新頻度の高い公開情報に関する質問には、参照すべき情報がなく、学習不可で答えを成することができなかった。
 そこで、アイアクトは、AI検索「Cogmo Search」の検索結果内容を付加情報としてChatGPTに提供し学習させ、生成された回答を検索結果の補足情報として表示可能とする機能を開発した。
 具体的には、Cogmo Searchが企業ごとに提供する検索窓に自然文の質問を入力すると、AI検索結果一覧の表示に加え、ChatGPTによって生成された回答文章が表示されることとなる。
 ユーザー毎にさまざまである検索文章や言葉の揺らぎを吸収、精度の高い検索結果を得られるCogmo Searchの検索結果一覧から、最適なマニュアルやFAQを参照、さらにChatGPTが生成した文章で解の概要を把握、ユーザーの情報理解がより促進される。企業は内部情報の機密性を保ったまま、個社のナレッジマネジメントや業務効率化などに活かすことができる。また、既存の情報資産を最大限に活かす、というCogmo Searchの設計思想により、現在のFAQシステムやPDFのマニュアルなどに手を加えることなく利用可能。
 また、Cogmo Searchは週次あるいは日次でWebサイトやマニュアルなどの情報を取得しAIデータベースに格納しており、常に顧客の最新情報を保持している。更新頻度が高い大規模な企業サイトや、顧客向けFAQサイト、コールセンター内ナレッジでも、最新の情報をCogmo SearchからChatGPTに与えて回答を生成でき、自己解決率や顧客対応力向上ツールとして活用することができる。
 ただし、ChatGPTが生成する文章の正確性はまだ完全ではない。情報の正確性が問われる場面では、AI検索の結果一覧を先ず提供することで、間違った情報取得を避けることができるのも本連携のメリット。
 アイアクトは本連携機能をソリューションとしてサービス化し2023年4月に提供開始予定。現在のCogmo Searchのオプションサービスとして付加できる。


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