〔2011/3/3〕岩崎通信機、コンタクトセンターのクラウド型サービス提供を開始
岩崎通信機は、問い合わせや注文受付を行っている企業のコンタクトセンター向けに、電話交換システムからオペレータ用端末機能まで、ネットワークを通じて提供するクラウド型サービス「IWATSUコンタクトセンタークラウド」を2011年4月1日より開始すると発表した。
よりきめ細やかな顧客サービスを実現するため、コンタクトセンターの導入を検討する企業が増えている。しかし、コンタクトセンターの設置には、高額な導入費用が掛かること、開設まで長期間を要すること、一度センターを開設してしまうと電話の件数や繁閑に合わせた席数の増減が困難なこと、といった課題がある。同社では、コンタクトセンターシステムを月額払い(初期費用別途)で提供するほか、運用スペースも用意することで、これらの課題を解決する。
新サービスは、金融業や官公庁でも採用されている信頼性の高い電話交換システムを基盤にし、利用者は、電話機からオペレータ用端末機能まで、大規模コンタクトセンターで利用されている本格的な機能を、数席から月額で利用することが可能になる。価格は、20席の場合で、1席あたり1万7900円/月(導入費用 別途189万円から)。
また、コンタクトセンターを運用する場所がない利用者や、センター開設が急務な企業向けに、コンタクトセンターサイトレンタルサービスも同社内のスペースを提供する。コンタクトセンター基盤から運用するスペースまで一括提供することで、従来、自社構築型では開設まで数カ月以上かかっていた期間が最短1カ月に短縮できる。レンタルスペースは1フロアで20席程度。さらに、2011年9月からクラウドサービスの一環として話題になっている仮想デスクトップ機能も合わせて提供する。これにより利用者は、オペレータ用端末管理の煩わしさから開放され、さらには在宅オペレータ環境で課題となっていた情報漏えいリスクにも対応できるようになる。
販売目標は、初年度200席で、今後は、本サービスと合わせ、同社システムのCTI機能を活用した業務用ソフトを提供する形態も強化していく。さらに、利用者へのオペレータ評価サービスやコール予測から勤務シフト表作成する機能、コール傾向分析などの付加メニューも充実させていく予定。