〔2024/3/25〕NTT Com、NTT版LLM「tsuzumi」を活用したソリューションを提供開始

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、日本電信電話(以下、NTT)提供の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」の商用提供開始に合わせ、tsuzumiを活用したソリューションの提供を開始した。顧客から特にニーズの高いCXソリューション(顧客応対、コンタクトセンター)、EXソリューション(業務・業界別)、CRXソリューション(IT運用自動化)の分野に特化したソリューションを提供する。
 また、tsuzumiを利用したアプリケーション開発や業界・業務特化型「tsuzumi」の構築を促進するパートナーシッププログラムの募集を2024年5月より開始する。
 NTTによる2023年11月のtsuzumi発表以降、NTT Comへも多くのtsuzumi導入に関する問い合わせがあったと言う。NTT Comは、顧客のニーズに応じて、tsuzumiなどのLLMをはじめとした最適なAI技術を活用した個社別のソリューションを、導入から運用までトータルで提供する。
 提供する基盤はパブリッククラウドとプライベートクラウドに対応し、顧客の用途・状況に応じて選択が可能。
(1)CXソリューション
カスタマフロントソリューション
 デジタルヒューマン技術や生成AIを活用した新たな顧客応対ソリューションを提供する。チャットボットに加え、アバターを利用することで店頭・店舗コミュニケーションにおいて新たな顧客体験を提供する。

コンタクトセンターソリューション
 応対記録から必要な情報を自動抽出・要約を行うことでオペレーター業務の効率化を支援する。また、通話内容をもとにナレッジの抽出と会話サンプルの生成を行い、研修やFAQの高度化に活用することでバックヤード業務の時間削減やナレッジの高度化を支援する。

(2)EXソリューション
 金融・医療・行政・小売・運輸などの業界を中心に、顧客の業界、業務に合わせ従業員の生産性向上に繋がるソリューションを提供する。
 プライベート環境に生成AIの動作環境を構築することで、社内に閉じた業務マニュアルや製品仕様書、設計書など秘匿性の高いデータを学習させ、顧客の業務プロセスに沿った業務改善に貢献する。

(3)CRX(事業継続性強化)ソリューション
 ITシステム運用の自動化ソリューションに加え、顧客のシステム情報とセキュリティ情報を学習したAIが対応アドバイスを生成することで顧客の環境にもとづいたサポートを提供する。
 セキュリティ運用の負担を低減することで、マルウエア対策など年々増え続けるサイバー攻撃へのセキュリティ対応稼働の増大に対応する。


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