〔2011/4/13〕富士通、モロッコの大手携帯電話通信会社メディテル社に次世代ネットワークシステムを導入

 富士通は、モロッコの大手携帯電話サービス会社、メディテル社に、次世代ネットワークシステム「NGINシステム」の新たなICTプラットフォームとして、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQEST」17台、PCサーバ「PRIMERGY」40台およびストレージシステム「ETERNUS」などを納入した。
メインフレームで培ったミッションクリティカルのノウハウを継承したPRIMEQESTをはじめとするプラットフォーム製品の高信頼性とモロッコおよび世界各国のサポート拠点を活用したきめ細かいサポート体制をメディテル様から高く評価、最高レベルの信頼性と拡張性が求められる社会システムにおいて、富士通製品を採用したという。
メディテル社は、モロッコ第2位の携帯電話サービス会社で、モロッコにおいて1000万人以上のユーザーにサービスを提供している。モロッコの携帯電話市場は、年率12%の勢いで成長を続けている。メディテル社は、このような背景を受け、今後のさらなるビジネス拡大に向けて、新規サービスの展開や機能拡張に十分に対応できるICTプラットフォームを整備するため、このたび、次世代ネットワークシステムのICTプラットフォームを刷新し処理能力を大幅に増強させた。
新NGINシステムは、プリペイド携帯電話サービスにおける顧客情報、通話時間・度数情報などの一元管理をリアルタイムに行えるシステム。さらに、メディテル社は、NGINシステムを通じて、位置情報サービス、最適な通信キャリアに接続するサービス、ナンバーポータビリティサービス、ルーティングサービスとコールセンターのリルーティングサービスをもつ次世代ネットワークサービスを提供していく。そのため、安定した通信サービスの提供に必要な信頼性とリアルタイム性能、および利用顧客の増大に伴うトラフィックの増加に対応するための高い処理能力を備えたICTインフラが必要となる。今回、PRIMEQESTとETERNUSを新たに採用したことにより、NGINシステムの性能を大幅に向上させるとともに、消費電力、設置スペースを削減することが可能になる.NGINシステムは、ポルトガル最大の通信事業者であるポルトガルテレコムグループの情報システム子会社であるPT Innovation社が開発したシステム。本システムは、全世界で1億人以上の利用者の携帯電話サービスを支えている。


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