〔2024/4/23〕キャメルテクノロジー、コールセンターのVoC分析を支援する個人情報マスキングAIを公開

 キャメルテクノロジー(本社:東京都新宿区、松岡遼馬社長)は、コールセンターの通話ログなどのテキストデータから個人情報を高精度で自動マスキングするための生成AIモデル「japanese-gpt-1b-PII-masking」を開発し公開した。
 近年、さまざまな企業がコールセンターに蓄積された顧客との通話ログを分析(VoC分析)し、サービス改善に活用する取り組みを進めている。一方で、通話ログには氏名、住所、連絡先など多くの個人情報が含まれるため、分析の際にはこれらの情報を適切にマスキングする必要がある。同社では、この個人情報マスキングの作業を効率化・自動化するためのAI技術の開発に取り組んできた。
 この度公開する個人情報マスキングツールは、コールセンターの通話ログなどの大規模なテキストデータを対象に、氏名、住所、組織名など電話問い合わせの中でよく現れる個人情報を高い精度で自動検知し、マスキングすることに特化している。本ツールを活用することで、VoC分析の際の個人情報マスキング作業を大幅に効率化できる。
 本ツールは、10億のパラメータを持つ大規模言語モデル(rinna/japanese-gpt2)をベースとし、5000件のコールセンターの通話ログデータを用いてファインチューニングしている。これにより、コールセンター特有の言い回しや表現パターンも踏まえた高精度の個人情報抽出を実現している。
 同社では本ツールの性能を評価するために、コールセンターの通話ログを再現した大規模なテストデータを構築し、性能評価を実施したところ、個人情報の検知における再現率(Recall)と精度(Precision)がいずれも95%という高い水準を達成することを確認した。
 また、本ツールは手元のPC上での動作も可能で、オンプレミス環境でも導入できるため、セキュリティ基準の高い企業でも安心して利用できる。クラウド環境(国内サーバー)での利用にも対応しており、柔軟な導入が可能。
 企業の生成AI活用における個人情報の適切な取り扱いは喫緊の課題であり、具体的な対策への期待が高まっている。同社では今後も企業のVoC活用を支援するためのAIソリューションの開発を進めるとともに、個人情報のセキュアな取り扱いと生成AI活用の両立を支援することで、企業のDXを力強く後押ししていく。


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