〔2024/8/29〕Salesforce、AIによるインサイトでデータ主導型の意思決定を支援するPulse for Salesforceを発表
米国Salesforceは、Salesforceにネイティブ統合されたTableau Pulseである「Pulse for Salesforce」を発表した。Sales Cloudを皮切りに搭載される本製品は、Einstein 1 Platformを基盤とした生成AIを搭載しており、インテリジェンスを業務フローに直接組み込むという目標に向けた重要な一歩となる。これにより、CRMユーザーは、パーソナライズされたコンテキストに即したメトリクスやAIによるインサイトを、Tableau Pulseから直接Salesforce CRMの業務フローに取り込むことが可能となり、日々のビジネスの意思決定に活用することができる。
これまで、営業チームが取引に役立つ情報を得るためには、インサイトを積極的に検索したり、アナリストにその都度リクエストをしたりする必要があった。Pulse for Salesforceでは、インサイトやトレンド、さらには生成AIによるQ&Aが直接CRMユーザーに提供される。また、営業チームは、PulseのAIが生成した主要トレンドのサマリーをSales Cloud内で簡単に入手でき、そこからPulseの簡潔なインサイト・エクスペリエンスを活用してさらに深く掘り下げ、成約率や総売上などの指標のトレンドを容易に把握できる。
営業リーダーにとってPulse for Salesforceを活用するメリットの1つは、チームの成約率のトレンドをSalesforceアプリケーションのホームページ上で確認できること。データが下降傾向にある場合、リーダーは簡単にフィルタリングして、サポートが必要なチームメンバーを特定することができる。また、営業担当者は四半期のコンバージョン率のトレンドを確認し、Pulseに自然言語で質問することで、業界別の傾向などさらに詳しく分析することができ、適切な業務に集中できるようになる。
最終的に、Pulse for SalesforceはCRMの生産性向上、顧客関係の改善、そしてビジネス価値の創出を支援する。また、Einstein 1 Platformにネイティブに組み込まれた安全なAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layerを活用しているため、顧客データは安全かつ確実に保護され、あらゆる顧客が生成AIのスピードと双方向性を安心して活用することができる。