〔2026/3/2〕AIストーム、日本テレシステムを完全子会社化
AIストーム(旧ジェクシード)は、2026年2月27日開催の取締役会において、日本テレシステム(本社:東京都杉並区、麻田裕喜社長、以下、NTS)の発行済株式100%を取得し、完全子会社化することを決議したことを発表した。本件は、同社が掲げる時価総額500億円達成に向けた、M&Aの第1弾となる。
NTSは1988年の創業以来、約37年にわたってコールセンター事業・EC関連BPO事業を展開してきた実績のある企業。同社は優良企業との長期取引関係を構築しており、その実績に基づいた取引が安定的に業績を支えるという、極めて堅牢な収益構造を持っている。
国内におけるコールセンターの事業規模はコロナ禍以降も成長を続けており、2021年以降その市場規模は1兆円を超え、今後も拡大が見込まれる巨大市場(出典:デロイトトーマツミック経済研究所「BPO市場の現状と展望」)。
人手不足・DX需要・顧客接点の高度化といった構造的な追い風が、この市場をさらに押し上げている。そして、この「安定した優良顧客基盤×成長し続ける市場」という土台の上に、AIストームのAI実装力が掛け合わさったとき、何が起きるか。同社はそこに確かな可能性と戦略的必然性を見出し、今回の完全子会社化の決断に至った。
今回の子会社化において、AIストームが最も重視しているのは「AI実装によるコールセンター事業の革新」。具体的には、以下のシナジー創出を推進していく。
・コールセンター事業のAI化:AIストームが持つAI技術・自動化ノウハウをNTSの業務に実装することで、応答品質の向上・業務効率化・無人自動化機能の導入を推進する。コールセンターという人的コストへの依存度が高い事業領域だからこそ、AI導入によるインパクトは⼀段と大きくなる。
・優良顧客基盤とのクロスセル:NTSが長年培ってきた優良顧客との信頼関係を活かし、AIストームのAIソリューションをこれらの顧客企業へ展開するクロスセルを推進する。NTSの顧客基盤は、AIストームにとって新たな市場開拓の足がかりとなる。
・AIノウハウの蓄積と横展開:NTSでのAI実装を通じて得られる知見・実績を、コールセンター業界における新規顧客開拓お
よび他事業へのAI展開に活用する。「コールセンター×AI」という領域で同社は先行優位を確立していく。
コールセンター・BPO業界では、AIの普及により業務の自動化が急速に進んでいる。AIストームはこの潮流をリスクではなくチャンスと捉え、NTSの事業基盤にAIを組み込むことで生産性を高め、競合との差別化を図りながら受注を拡大していく。「コールセンター×AI」という新しい事業モデルの創出こそが、「AIストームだからこそできる変革」だと確信している。