〔2026/5/13〕ベクスト、高度な分析ノウハウを統合「VOC分析特化型AIエージェント」の研究開発を開始

 ベクスト(本社:東京都目黒区、石井哲社長)は、テキストマイニングツール「VextMiner」と連動して結果をダッシュボード型でポータル配信する「VextPortal」にて生成AIおよびRAG(検索拡張生成)技術を活用した「VOC分析特化型AIエージェント」の研究開発を開始した。
 本研究開発は、「VOC(顧客の声)」を重視するユーザー企業が、高度な分析ノウハウをシステム側に実装することで、分析専任者でなくとも、各担当者自らがVOCを深く分析し施策案に繋げられる「分析活用のオープン化と意思決定の高度化=誰でも・深く・使いこなせる」を目指すもの。
 顧客の声を重視するユーザー企業は、テキストマイニングツールなどを駆使し、膨大なVOCの活用を続け知見を確立してきた。しかし一方で、高度な分析には専門ツールの習熟や人材育成が必要であり、分析専任者以外がツールを利活用するには、プロ視点のサポートが必要であった。今回の研究開発では、これまで分析専任者が担っていたデータの抽出条件の選定や集計軸の組み立てといった専門的な分析実務を、「VOC分析特化型AIエージェント」により、対話形式で欲しい情報を取捨選択しながら、習熟者の手を借りずに高度なインサイト(洞察)を得られる「全社員が顧客の声に寄り添う業務改善の主担当となる姿」を実現する仕組みづくりを推進する。自然言語処理(NLP)領域を専門とし独自の分析技術を持つベクストは、誰もがVOC分析を通じて価値を創造できる環境を構築していく。
 市場の多くのRAG技術が「情報検索・回答生成」に利用されている中で、本研究開発では部門を横断した全社レベルでの顧客の声分析と、次の一手を決めるインサイトを得るためのAI推論に活用する。
 最大の差別化ポイントは、AIが参照する知識基盤(ナレッジベース)に、VOCとなる顧客の声の実データだけではなく、ベクスト独自のテキストマイニング技術で構造化(整理・体系化)された分類軸を組み込む点にある。これにより、AIの弱点である、根拠の曖昧な回答やハルシネーション(もっともらしい嘘)の抑制と、全社で統一された分析指標に基づくVOC分析を同時に可能にし、実務に耐えうる「根拠に基づいたAI活用」を実現する。
1.分析のプロの視点をAIが再現。分析意図をくみ取る構造化技術
 「分析で何を得たいのか?」という意図を伝えるだけで、ベクスト独自のテキストマイニング技術によって最適な分析軸や分類ルールを自動作成しVOCデータを構造化する。これにより、AIは定義の曖昧な検索結果から回答するのではなく、統一された分析指標に基づいてデータを俯瞰できるようになるため、自社特有の文脈を反映した「具体的で迷いのない」施策提案が可能になる。
2.分析専任部署を介さず、現場主導のVOC活用を促進
 熟練分析者が持つノウハウをAIエージェント化することで、社員の誰もが「日常の言葉」で問いかけるだけで、プロレベルの分析結果を得られる環境を提供する。これにより、分析専任者からの結果を待つことなく、現場がVOCから直接「現状把握から次の一手の立案」までを完遂できる体制を支援する。
 ベクストは、「AIに仕事を代行させる」のではなく、AIによって人間の創造性を拡張する「人とシステムのコラボレーション」をビジョンに掲げている。 本研究開発を通じ、膨大な顧客情報データベースに対して、誰もがAIを通じて“対話”し、知見を引き出せる世界の実現を目指す。


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