〔2012/4/10〕KDDIウェブコミュニケーションズ、クラウド電話API「boundio」正式サービスを提供開始

 KDDIIウェブコミュニケーションズは、クラウド電話 API「boundio(バウンディオ)」の正式サービスを提供開始すると発表した。利用料は基本料金が月額1575円、プラス利用時間1分ごとの従量課金となる(固定電話向けは1分15ポイント、携帯電話向けは1分25ポイント(1ポイント=1円)。
boundioは、インターネット上から電話をかけることができる、クラウド電話APIを提供するサービス。公開されたAPIをWebサイトやアプリケーションに実装するだけで、050番号による電話発信など、電話を使った自動サービスが利用可能になる。
主な機能は、(1)050番号による電話発信、(2)アップロードした音声を再生する再生機能、(3)テキスト文字列を音声ファイルに変換できる音声合成機能の3つ。これらの機能を利用することで、ECサイトで会員登録の際に電話を使って認証を行ったり、あらかじめ登録した日時にリマインダーとして自動音声で電話をかけたりといったサービスが簡単に構築可能になる。
また、今回正式サービス提供にあたり、音声関連機能を拡充。ベータユーザーには不評だった音声合成エンジンを、テレビ東京の「もやもやさまぁ~ず2」番組中でも使用されている女性の声の音声合成エンジンに更新。より自然な発話が可能になったという。音声合成APIによる音声アップロード操作も可能となり、音声合成APIからそのまま接続して音声を読み上げるといったことが可能になった。
オプション機能も拡充し、「着信転送」と「自局電話番号変更」の2つの機能を用意した。着信転送は例えば、レストラン予約をWebサイトで受け付け、ユーザーに自動で予約内容確認の音声電話をかけるようなサービスの場合、ユーザーが日時の変更希望などで折り返してかける電話が受信できるよう、自動発信したboundioの050番号以外に転送する、といった使い方ができる。「時局電話番号変更」は、登録時の番号を変更したい場合に利用する。
使用料は、基本料金月額1575円のほか、通信料が別途かかる。通信料は1000ポイント1000円として、1000ポイント単位でクレジットカード決済で前払い購入する。固定電話あては15ポイント/分、携帯電話あては25ポイント/分が利用ごとに引かれる仕組みだ(1ポイント=1円)。機能面では今後、現在は電話を発信する機能だけだが、受信機能や、SMSの認証機能などを提供していく予定だという。


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