〔2012/9/24〕IDC Japan、国内ソーシャル・ビジネス市場のベンダー動向分析を発表

 IDC Japanは、2012年の国内ソーシャル・ビジネス市場のベンダー動向分析を発表した。
 報告書によると、ベンダーは大きく自営システム向けソフトウェアの提供ベンダーとSaaS提供ベンダーに分かれ、IBM、セールスフォース・ドットコム、ビートコミュニケーション、ガイアックスなどが代表的な企業である。ベンダー各社は、企業ソーシャル・ネットワーキング・ツールのコアとなる「エンタープライズ、ソーシャル・ソフトウェア」に分類される機能を必要十分に提供しており、先端的な大企業を中心に、コンサルティング・サービスを負荷して販売していることが判明したとしている。
 IDCでは、企業で利用するソーシャル・ネットワーキング・システムを「ソーシャル・ビジネス」としてグローバルに定義。同ビジネスを「Web 2.0テクノロジーを組織/企業文化/企業内ビジネス・プロセスに適用し、相互接続されたグローバルな経済環境に適応し、収益向上を狙う企業において行われており、企業内のビジネス・プロセス全般にかかわり、インパクトをもたらすもの」と見ている。また、IDCでは、ソーシャル・ビジネスを実現するICT市場が存在すると考えている。企業内のビジネス・プロセスに深くかかわりを持っている「コラボレーティブ・アプリケーション市場」「エンタープライズ・リソース管理(ERM)市場」「顧客管理(CRM)市場」への影響は特に大きいとみる。さらに、モバイル・デバイス市場、ユニファイド・コミュニケーション市場は、関連市場としてソーシャル・ビジネスと相互に影響しあう関係にあると考えている。
 IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの眞鍋敬氏は「国内ソーシャル・ビジネス市場は、将来的に成長が期待できる市場である。ベンダー/サービス提供は、従来のコラボレーション・ツールとソーシャル・ビジネスが生み出すデータのビジネス活用を提供することが重要である」と分析する。


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