〔2012/10/3〕ガートナー、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2012年」を発表

 ガートナー ジャパン (所在地:東京都港区、日高信彦社長) は、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2012年」を発表し、2012年以降に企業のIT戦略に大きな影響を及ぼす31個のテクノロジと関連キーワードを選定し、日本国内におけるトレンドを示しました。
 ガートナーのハイプ・サイクルは1900を超えるテクノロジを92の分野にグループ化し、その成熟度、企業にもたらすメリット、今後の方向性に関する分析情報を、企業の戦略/プランニング担当者に提供するもの。1995年以来、ガートナーは新しいテクノロジおよび革新的テクノロジに伴う大きな期待、幻滅、最終的な安定という共通のパターンを明示する手段として、ハイプ・サイクルを活用している。ハイプ・サイクルは年に1回更新され、このサイクルに沿ってテクノロジを追跡するとともに、企業・組織がいつどこにこれらのテクノロジを導入すれば最大の効果と価値を手にできるのかについて、指針となる情報を提供する。
 2007年より作成している「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル」は、ユーザー企業のCIO、IT部門のリーダー、テクノロジ・ベンダーのマーケティング、製品開発、戦略企画担当者に向けて、先進テクノロジのポートフォリオを策定する際に考慮すべきトレンドを業種横断的な視点で示している。
 ガートナー ジャパンのリサーチ部門統括バイスプレジデントの山野井聡氏は次のように述べている。「『日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2012年』では、2012年以降に日本国内において、特に高い関心を集めているテクノロジや、潜在的に非常に大きな影響力を持っているとガートナーが判断したテクノロジに焦点が当てられています。31個のテクノロジの中でも、特に注目すべきは、クラウド、モバイル、インフォメーション、ソーシャルの4つの『力』に関連するキーワードのポジションです。ガートナーでは、この4つの力が持つパワーが緊密に『結節』することで、企業のビジネスにイノベーションを促す起爆剤になり得ると考えています。これらの4つの力に関連するテクノロジは、いずれも今後2~5年の間に、ハイプ・サイクル上の最後のフェーズである「生産性の安定期」に到達すると予測しています。これらのテクノロジは、消費者や従業員一人ひとりの情報発信にエンパワーメントをもたらし、個人や企業、コミュニティとつながることによって、そのパワーを増幅させることができます。そこから得られる膨大かつマルチコンテキストな情報を、どう迅速かつ効率的に読み解くかが、新しいビジネス・チャンスを広げる鍵となるでしょう」


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