〔2008/12/11〕SAS Institute Japan、「SAS Activity-Based Management」の最新版を発表

 SAS Institute Japanは、サプライチェーンにおけるコスト構造の「見える化」によって全社最適化を支援する、「SAS Activity-Based Management」の最新版の提供を開始すると発表した。SAS Activity-Based Managementは、SASが提供する経営管理・管理会計ソリューションの一角を成す活動基準原価計算/管理(ABC/M)向けソリューション。共通費・間接費に関して、活動をベースに配賦し、顧客別や商品別などのコストや収益性を正確に把握し、その原因を特定する。また、予想される業務量から設備や人員のキャパシティープランニングの機能も提供する。
現在、日本の製造業や流通業においては、原材料費が高騰し、消費が低迷する中で、さらなるコスト削減が企業の命題として掲げられている。また、組織の複雑化による間接コストの増大や、商品・サービスの多様化などにより、企業の利益構造が把握しにくい状況になっている。従来より、工場毎あるいはコールセンター単体での縦割りのコスト管理は高度に行われており、個々の生産工程におけるコスト削減も追求されてきた。しかし、業務プロセスの複雑化によって、間接費のコストを把握することが困難な課題となっており、サプライチェーン全体を通した、配送・販売・廃棄などの詳細なコスト構造の把握や、業務プロセスをまたがった全社最適化が必要とされている。
SAS Activity-Based Managementは、コストに関するデータを収集・統合し、一元管理することで、従来から実施されている生産工程のコスト削減だけではなく、生産工程から販売に至るサプライチェーン全体を通したコスト構造を詳細に把握、分析可能にする。さらに、結果を容易に共有できることによって改善課題を明らかにし、経営資源の全社最適化と全社へのコスト意識の浸透を実現する。


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