〔2009/1/15〕新日鉄ソリューションズ、サービジスティクスとアフターサービス分野の収益最大化を実現するソリューション推進で協業

 新日鉄ソリューションズと米国サービジスティクス社の日本法人であるサービジスティクス アジアは、製造業におけるアフターサービス分野の収益最大化を実現するソリューションの推進で協業し、それらを実現するソリューションの提供を開始した。
製造業においては、ERP、サプライチェーン管理、オフショア開発・製造など、生産と流通の最適化に注力した結果、製造・流通段階における収益改善余地は少なくなっている。一方、製品販売後のいわゆるアフターサービス分野は収益改善余地が多いため、同分野のマネジメントの重要性が近年高まって来ている。また、アフターサービス分野の収益最大化を達成するためには人(エンジニア)・情報(製品や故障、不具合の状況などに関するナレッジ)そしてモノ(部品)のマネジメントが必要だが、従来、多くの製造業ではコールセンターやサービスエンジニアの修理スケジューリングなどの顧客接点に対する投資に留まり、手付かずの状態となっていた。
そこで新日鉄ソリューションズは、製造業におけるアフターサービス分野の収益最大化を実現するため、サービジスティクスの戦略的サービスマネジメントソリューション「Servigistics Strategic Service Management(SSM)」を適用し、アフターサービスにおける「人」「情報」「モノ」の統合マネジメントを提供する。具体的には、製造業のアフターサービスにおける最大の課題である「サービス率(補修部品の即納率)向上」と「補修部品在庫の削減」という二律背反を解消するために、SSMのモジュールである「Servigistics Parts Management」を用いて、主に電気ハイテク、自動車、建設機械、工作機械、重工業、鉄鋼業などの企業に対して、サービスパーツの需要予測・在庫最適化・在庫最適配置などにより、戦略的な補修部品マネジメントを実現する。
また一部の業種では補修部品サプライヤが乱立し価格競争が激化した結果、自社製品ユーザーが非純正部品を購入するケースが欧米市場を中心に顕著に見られている。このような状況では純正部品が非純正部品に対して価格優位にあるか否かが極めて重要な要素となる。そこで新日鉄ソリューションズはサービジスティクス社のSSMの一モジュールである価格最適化ツール「Servigistics Pricing Management」を用いて、主に自動車メーカーや建設機械産業に向けて、戦略的価格導出(プライシング戦略)の支援を行う。SSMは上記の他、修理に関するナレッジ管理やサービスエンジニアの修理作業スケジューリングなど現在5つの機能群を有しており、これらを統合的に活用することによってグローバルなアフターサービス戦略を実現する。
新日鉄ソリューションズとサービジスティクスは、両社のコンサルティング力・技術力を生かして、同ソリューション推進を共同で行い、新日鉄ソリューションズは本件に関連するシステムインテグレーション事業において、今後3年間で30億円の売上を目指す。


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