〔2009/3/30〕ふくおかフィナンシャルグループ、SASのマーケティング支援ソリューションを採用

 SAS Institute Japanは、ふくおかフィナンシャルグループが、グループ行のコールセンター機能強化のため、SASの金融機関向けマーケティング支援ソリューションである「イベント・ベースド・マーケティング(以下 EBM)ソリューション」の採用を決定したと発表した。
銀行業界においては、取り扱うことができる金融商品がこの数年で格段に多様化しており、顧客のニーズやライフステージに合わせてサービスを提供することが急務とされている。EBMは、顧客の属性情報の変化や取引行動上の変化をタイムリーに検知し、これをニーズ発生の契機(イベント)と捉え、顧客が今、必要とする商品の提案を実現する。
ふくおかフィナンシャルグループでは、以前よりコールセンターやダイレクトメールによるキャンペーンを中心に顧客への提案を行ってきた。従来のキャンペーンは1つ1つ単独で企画・実施されることが多く、一顧客の立場でみた場合、複数のキャンペーンが行われていてもそれらに一貫性と整合性を持たせるように管理することが課題となっていた。また今後、顧客のライフステージや取引特性の変化、そして過去のコミュニケーション履歴などを包括的に捉えることで、顧客ごとのニーズに応じた適切な商品提案を適時に実現し、顧客満足度およびマーケティングの収益向上を図ることが求められていた。
ふくおかフィナンシャルグループでは、このような背景からEBMソリューションの導入を検討した結果、既存のSASの情報系分析基盤との連携、設計の柔軟性、高度な顧客セグメント分析の3点を評価し、SASのEBMソリューションの採用を決定した。
SASのEBMソリューションは、ブレイニーワークスのコールセンター・システムと連携して導入・構築され、2009年5月の稼働を予定している。SASのEBMソリューションはブレイニーワークスの「e-MARKETBRAIN コンタクトセンター Premium」との連携により、ダイレクトバンキングのためのコールセンターにおけるインバウンド業務およびアウトバウンド業務を最適化することで、収益力向上を支援する。また今後、SASのEBMソリューションはコールセンターに加えて営業店などとの連携を計画しており、複数チャネルを横断してマーケティング活動を最適化することによる収益向上支援を行う予定。


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