〔2016/1/14〕木村情報技術とソフトバンク、IBM Watsonを活用した製薬企業などの製品情報センターシステムの開発に着手

 木村情報技術(本社:佐賀県佐賀市、木村隆夫社長)とソフトバンクは、IBM Watson日本語版のエコシステムパートナー契約を締結したと発表した。
 近時、製薬業界においては、本格的な高齢化社会の到来に伴う医療費抑制対策により、これまで以上にシビアな経営判断を求められている。一方で、医師・薬剤師、一般消費者などの製薬企業への要求水準は一層高まっている。例えば製薬企業の製品情報センターなどのコールセンター業務に関して言えば、投入リソースを見直しつつエンドユーザーの満足度を高めていく必要がある。
 このような背景を踏まえ、木村情報技術はIBM Watsonエコシステムパートナー契約締結を契機に、IBM Watsonを活用した製薬企業などの製品情報センターシステムの開発に着手し、Q&Aデータや各種データ(医薬品添付文書、医療関連文献など)に基づき最適な回答をコールセンターのオペレーターに対して示すことによって、正確な情報をスピーディーに提示できるシステムを提供する。このことによって、コールセンター業務が一層効率化すると同時に、顧客満足度が向上し、併せて医療水準が向上することを目的とする。
 木村情報技術は、将来的にはコールセンター業務の対象を当初の医療用医薬品からOTC医薬品や機能性食品などにも拡大していくことを想定している。また、本事業によって得られる知見を活かして、IBM Watsonを活用した医師や薬剤師などの医療従事者支援システムも構築していき、すべての国民が便益を享受できる高レベルの医療に貢献できるようにIBM Watsonを活用したビジネスを具現化していくという。


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