〔2016/6/7〕セールスフォース、クラウド型ECサービスのデマンドウェアを買収

 セールスフォースは、クラウド型のECプラットフォーム企業のデマンドウェアを買収する。買収金額は約3000億円。セールスフォースは,ビッグデータやスマホを経由したIoTテクノロジーの開発に力を入れており、クラウド型のECシステムで成長著しいデマンドウェアを取り込むことで、消費者とのワン・ツー・ワンのサービスを拡充する考え。ECだけでなく、店頭も含めたプロモーションや顧客管理などの商取引全般のデジタル化が進む中で、有力企業の合従連衡が進んできた。
 ECのプラットフォームには、ECの運営会社が提供されたソフトウエアを端末にダウンロードし、自社でサーバを立てるパッケージ型と、システムをネットを経由して利用するクラウド型の2つがある。ネットの技術は日進月歩で進化する一方で、パッケージ型の場合はバージョンアップごとに膨大なアップデート費用が必要になるため、常に最新のテクノロジーやサービスを利用できるクラウド型がここ最近は注目を集めている。
 日本では昨年12月に、デマンドウェアと、ECの受託運営会社大手のダイアモンドヘッドとルビー・グループの2社が提携を発表。日本でも本格的にクラウド型の導入がスタートしていた。海外では「アディダス」「プーマ」「ラコステ」「ブルックスブラザーズ」「マークス&スペンサー」「ロレアル」などが導入している。


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