〔2016/6/17〕電通など4社、スマートフォンアプリのログから実店舗までのデータを統合し、顧客生涯価値の最大化を実現するCRMソリューションを開発

 電通、デジタルCRMに強みを持つ電通イーマーケティングワン(本社:東京都中央区、石川浩社長、7月1日より電通デジタルに合流)、サイバーエージェントの連結子会社でアプリ運用やグロースハックに国内有数の知見を持つシロク(本社:東京都渋谷区、飯塚勇太社長)、米国のエンゲージメントマーケティング・ソリューションプロバイダーであるMarketoの日本法人であるマルケト(本社:東京都港区、福田康隆社長)の4社は、スマートフォンアプリから実店舗までの複数チャネルを結び付け、多様なデータの分析から運用までをワンストップで実現するCRMソリューション「Growth Edge」を共同で開発し、提供を開始した。
 現代マーケティングの最重要ポイントは、ユーザーコミュニケーションの一元化・最適化。アプリ、ウェブサイト、店舗、リアルイベントなどサービス提供環境の多角化が進む中、マーケティングオートメーション/コンテンツレコメンデーション/オムニチャネルなどのキーワードが注目を集めている。
 しかし、スマートフォンアプリとウェブサイトなどチャネル間の連動は、既存のツールでは対応していなかったり、高価なオプションになっていたり、あるいは別々のツールを用いていたりするために連動に難があった。また、統合的な環境実現のためには膨大な開発・運用コストに加え、十分な人的リソースの確保という壁があった。
 Growth Edgeでは、これらの課題を一度に克服できる。アプリのアクセスログなどの行動情報やユーザーの属性情報をマーケティングオートメーションのスコアリングに反映させることで、より精緻な情報配信とコンテンツレコメンドを実現し、ブランドへのユーザー体験(UX)の向上と顧客生涯価値(LTV)の最大化を達成する。既存の2つのツール、マルケトの「Marketo」とシロクの「Growthbeat」をシームレスに結合させ、電通グループのマーケティングおよびデジタルCRMに関する知見・ノウハウを融合、CRM施策をワンストップかつコスト競争力のある形で提供できるようにした。導入の際、顧客のマーケティングオートメーションに必要な戦略策定と初期設計に加え、運用・分析に必要なすべてのリソースを提供することで、ブランドやサービスへのエンゲージメントの向上を支援する。
 今後4社は、顧客企業の事業環境やチャネルの状況に応じたカスタマイズを行いながらGrowth Edgeソリューションを提供していく。


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