アウトソーサー・派遣会社動向

〔2024/3/7〕トランスコスモス、インドでの事業を開始

 トランスコスモス、インドに100%子会社transcosmos India Private Limitedを設立した。インド事業の第1弾として、2024年3月にバンガロールに300席規模のオペレーションセンター「バンガロールセンター」を開設し、インドローカル市場向けのコンタクトセンターサービスを開始した。
 インドの経済成長率は、2022~2024年まで、世界で唯一の6%台と、成長トレンドを迎えている。インドのローカルCX市場は、成長の加速期を迎えつつあり、今後5年間で、65億ドルから78億ドルまで成長が見込まれている(出典:世界銀行 2023年10月3日発表「インド経済報告(IDU)」)。このような内需拡大を受け消費大国となりつつある経済環境において、今後さらにローカル市場でのCX戦略が重要になるという考えのもと、インド市場への参入を決定した。
 トランスコスモスは、これまで日本で培ったノウハウを中国・韓国・ASEAN・欧米へと展開、事業を拡大してきた。現在では、コンタクトセンターサービス・デジタルマーケティングサービスをはじめとするCXサービス、ECサービス、BPOサービスなどを海外26の国と地域に展開し、海外売上比率が連結売上高の25%を超えるまで成長している。これらの海外事業で培ったノウハウをインド市場に展開し、高品質なサービスの提供を通じてインド市場での事業拡大を目指す。
 インド市場での事業基盤構築にあたっては、トランスコスモスが日本および中国・韓国・ASEANにてサービス提供実績のあるクライアント企業に対し、インド市場でのCXサービス提供を提案していく。同時に、採用力のある拠点展開、人材育成スキームの構築を早期に進め、インドローカル企業やグローバル企業への認知拡大をはかっていく。また、インド市場向けにローカライズしたデジタルソリューションの開発も推進していく。

〔2024/3/5〕オンライン秘書の「ノマドワークス」を運営するジョイントベンチャー、電話代行サービスを開始

 オンライン秘書(アシスタント)の「ノマドワークス」を運営する、ジョイントベンチャー(本社:東京都新宿区、萩原恭兵社長)は、「電話受電代行」サービスを開始した。
 電話代行サービスとは、電話対応のプロフェッショナルであるオペレーターがクライアント企業の代わりに電話対応を行うサービス。外出が多い事業所や営業時間外、オフィスを空けるお昼時に電話対応を任せられるため、特に少人数の企業では重宝されている。価格は、月額5000円から。
 日本・海外にリモートワーカーが120名在籍しており、個人飲食店、工務店、税理士事務所、教育、英会話教室・個人事業主様などの幅広いクライアント企業に利用されている。

〔2024/2/29〕プレステージ・インターナショナル、秋田県大仙市にサテライトオフィスの開設決定

 プレステージ・インターナショナルは、秋田県内5カ所目の拠点となる「秋田 BPO 大仙ブランチ」を、秋田県大仙市に開設することを決定し、2月28日に秋田県庁において立地協定締結式を執り行った。
 秋田 BPO 大仙ブランチは、イオンモール大曲内に、操業時15名程度で、将来100名の従業員を予定。操業開始時期は、2024年4月。
 同社は、2003年に大規模な拠点を秋田県秋田市に開設し、事業拡大に伴い東北地方をはじめとする各地に拠点を拡大してきた。中でも秋田県内には、秋田市、にかほ市、横手市、潟上市において約2,200名の従業員が就業している。
 この度、進出が決定した大仙市は既存拠点のある秋田市と横手市の中間に位置しており、これまで通勤などの移動時間の負担により両拠点に応募が叶わなかった潜在的な求職者に向け新たな雇用創出の機会を提供し、秋田エリアにおける総合的な成長を目指す。

〔2024/2/26〕ボンズコミュニケーション、IVRによる自動音声ガイダンスのサービスを提供開始

 ボンズコミュニケーション(本社:神奈川県横浜市、山本篤史社長)は、IVRによる自動音声ガイダンス「GUIDEROID(ガイドロイド)」のサービスの提供を開始した。
 GUIDEROIDは、独自開発のIVRによる自動音声ガイダンスにより価格を抑えハイパフォーマンスを発揮。難しいシナリオ構築も経験豊富なスタッフが伴走型でサポートする。コールセンター連携で音声ガイダンスと人による対応をシームレスにつなぐ。

〔2024/2/26〕トランスコスモス、中国子会社の本社を移転

 トランスコスモスの100%子会社である上海特思尓大宇宙商務咨詢有限公司(以下、トランスコスモスチャイナ)は、2024年1月29日より上海本社を移転したことを発表した。
 トランスコスモスチャイナは、2006年4月に創業し、現在の従業員は5000人超、新本社所在地は、中国上海市長寧区凯旋路1388号長寧国際広場T1棟902室。クライアント企業のコンタクトセンターやEC、SNSなどの顧客接点での商品販売や顧客サポート業務を幅広く提供している。また、昨今急速に発展するAIなどのデジタルインテリジェンス技術を駆使したBPOサービスにより、クライアント企業の競争力強化を支援している。

〔2024/2/20〕BELLSYSTEM24 VIETNAMのコンタクトセンターにて、 ベトナムでの「bellFace」の試験導入開始

 電話面談システム「bellFace(ベルフェイス)」の開発・販売事業を行うベルフェイス(本社:東京都港区、中島一明社長)は、ベルシステム24の連結子会社で、ベトナムにて12拠点を展開するBELLSYSTEM24 VIETNAMがベトナム国内にて実施する、朝日生命保険のテレマーケティング業務において、bellFaceの試験導入を開始したことを発表した。
 医療保険の加入者に対し、1年ごとに電話で契約更新の案内をしている。しかしながら、電話口での口頭のみの説明に留まってしまうため、資料を参照しながら商品内容や更新のメリットをよりわかりやすく案内したいという課題があった。
 契約更新の案内時に、オペレーターと通話をしながらbellFaceの画面共有機能を活用し、医療保険の商品内容や更新のメリットをスマートフォンの画面上で確認できる。これにより、理解を深めていただき、お客様満足度の向上に繋げていく。
 電話面談システム「bellFace」は、アプリインストールやURL発行などの事前準備が不要で、電話とPC・スマートフォンを使って、簡単に資料や画面の共有ができるオンライン営業システム。ネットが苦手な顧客にも快適に利用できるため、特にリテール営業での利用に適している。契約後は専任のカスタマーサポートが利用定着まで支援する。

〔2024/2/20〕新大陸ホールディングス、ワビサビの株式を取得し、子会社化

 主に住宅業界向けにWebマーケティング事業を行う新大陸の親会社である新大陸ホールディングス(本社:静岡県浜松市、鈴木宏佳社長)は、ワビサビ(本社:大阪府大阪市北区、八木翔汰社長)の株式を2023年9月1日に取得し、子会社化したことを発表した。
 ワビサビは、SaaSサービスやWebソリューションに特化してテレマーケティング事業を展開する企業。創業からわずか半年で、累計600件以上の商談機会を提供しており、ベンチャー企業から上場企業まで数十社に支援を行っている。
 新大陸は、社外のWebマーケティング部として主に住宅業界向けにトリプルメディア(SNS、HP、Web広告)運用を総合的に支援している。年間戦略表策定などのマーケティング戦略立案、コンサルティングといった経営面でのサポートからコンテンツの企画・制作、アカウントの管理といった実務まで、最先端のWebマーケティングを全国各地の顧客へ提供しており、累計600社以上の中小企業の支援を行っている。
 昨今のデジタルシフトに伴い、従来のコールセンターやテレマーケティング領域でも自動化、AI化が加速している。その領域は業界を問わず進化している。
 新大陸は、ワビサビとの連結により、提供領域を広げ、今後はAI技術を活用したパーソナライズされたテレマーケティングの開発を推進し、顧客のエンゲージメントの向上を実現させる。新大陸ホールディングスはこの度の組織体制の変更により「マーケティングで世界をポジティブに」という理念の実現に向けて、より多くの中小企業のWebマーケティング推進をサポートしていく。


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