CRM関連ベンダー動向

〔2023/4/25〕テクマトリックス、タイ王国バンコクに現地法人を設立

 テクマトリックスは、タイ王国バンコクに現地法人、TechMatrix Asia(以下、テクマトリックス アジア)を設立した。
 テクマトリックス アジアは、タイ王国を中心にASEAN地域でコンタクトセンターCRMシステム/FAQナレッジシステム「FastSeries」の販売、マーケティング、および、技術サポートを行う。テクマトリックス アジアの設立によりCRMソリューション事業の事業拡大を加速する。
 テクマトリックスは、日本国内トップクラスの導入実績を誇るコンタクトセンターCRMシステム/FAQナレッジシステム「FastSeries」の開発・販売を行っている。2018年にASEAN地域での販売拡大を目的としてタイ王国バンコクに駐在員事務所を設立し、販売代理店の支援など、同地域での事業拡大を進めてきた。この度、更なる事業拡大を目指しタイ王国に現地法人を設立した。
 ASEAN地域は、経済成長を続けており、タイ王国はその中でも特に注目される国の1つ。企業のデジタルトランスフォーメーションは急速に進んでおり、企業と顧客との関係を強化するコンタクトセンターCRMシステムやFAQナレッジシステムの需要拡大が見込まれる。テクマトリックス アジアの設立により、積極的で機動的な販売・マーケティング活動を行うことで、拡大する需要を取り込む。また、タイ王国での資本業務提携先であるSocial Media分析大手WiseSight社、並びに、Customer Data Platform(CDP)大手Choco Card社との協業を一層深めることで、CRMソリューション事業の拡大を加速する。

〔2023/4/25〕トライコーン、CRMプラットフォーム「クライゼル」をChatGPTと連携

 トライコーン(本社:東京都新宿区、福原雄亮社長)は、CRM プラットフォーム「クライゼル」をOpenAI社が提供するChatGPTと連携することで、アンケートなどで使用するデータベースやフォームの作成を簡単かつ短時間でできる「データベース作成AI支援機能」を5月より提供を開始する。
 クライゼルはWeb上でCRM活動を実施するうえで必要となるさまざまな機能がパッケージされたCRMプラットフォーム(SaaS)。自由にいくつでも作成できる顧客データベース、多目的・多用途で利用できる高機能なWebフォーム、高度なメールマーケティングが実行できるメール配信、顧客エンゲージメントを高める会員サイト等の様々な機能をご利用いただくことができる。
 5月より提供開始する「データベース作成AI支援機能」は、ChatGPTと連携してアンケートなどで使用するデータベースとフォームを簡単かつ短時間(数分)で作成できる機能。これまでアンケートフォームなどを作成する際は、一から質問項目や回答形式を考えデータベースとフォームを手動で設定する必要があり、設問項目数に応じて時間と手間がかかっていた。「データベース作成AI支援機能」を利用することで、アンケートの目的やターゲット層、項目数などをAIに指示すると、それらに適したデータベース項目とフォームを生成するための提案をAIから受け、必要な設定を短時間(数分)で完了させることが可能となる。また、担当者はAIにより提案・生成された項目を手動で調整でき、アンケートフォームなどを短時間で用意することが可能となる。
 トライコーンでは今後も、ChatGPTをはじめとするジェネレ―ティブAIなどの活用を推進し、SaaSサービスの機能拡充を図りながら、企業のDXを総合的に支援していく。

〔2023/4/24〕ジーニー、「GENIEE SFA/CRM」がChatGPTと連携し、普段の業務にAIを活用できる新機能をリリース

 ジーニーは、自社開発の営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」において、ChatGPTの活用による大幅な利便性向上のための機能開発に取り組んでいる。その第1弾として、SFA/CRM内に登録された議事録などのテキストデータをChatGPTで自動要約する機能をリリースした。今後もGENIEE SFA/CRMに、ノーコードで企業の業務効率化につなげられるAIを活用した機能を随時リリースしていく予定。
 2022年11月にOpenAI社よりリリースされた「ChatGPT」は、全世界でリリース後わずか2カ月で月間1億ユーザーを獲得するなど、非常に注目を集めている。革新的な技術により今後のビジネス領域を大きく変化させると言われているものの、AIに指示を出すための「プロンプト」と呼ばれる命令文の設計や自社データのインプットが難しいなど、ビジネス現場や組織で活用するには工夫や知識が必要であった。
 そこで、ジーニーではノーコードで設計や活用ができる自社開発の営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」とChatGPTを組み合わせることで、プログラミングなどの専門的な知識やスキルが一切不要でAIを活用できる機能の提供を開始する。これにより、さまざまな企業において日々の業務効率が圧倒的に改善するほか、データ自動分析やAIによるサジェスチョンなどにより、業界内での競争力向上につなげることが期待できる。なお、本機能の利用のために個人がChatGPTアカウントを取得する必要はない。

〔2023/4/18〕プラスアルファ・コンサルティング、テキストマイニングツール「見える化エンジン」に「会話分析機能」を提供開始

 プラスアルファ・コンサルティングは、SaaS型テキストマイニングツール「見える化エンジン」に音声認識/チャットボットの会話データ活用を支援する「会話分析機能」をリリースした。
 見える化エンジンは、多様な生活者ニーズ/インサイト把握を行うマーケティング支援ツールとして、累積1,600社以上に導入され、企業のデータ活用、顧客理解を支援している。
 デジタル化、顧客接点の変革に伴い、これまで人力で残していた問い合わせなどの顧客の声を、音声認識技術によってデータ化するほか、チャットボットを活用した顧客対応へと切り替える企業が増えていることを受け、自然な会話から顧客の困りごと、重要な声をつかむための会話分析機能の第1弾を新搭載した。
 会話分析機能により、これまで捉えられなかった話者ごとの発話量の集計から、会話の序盤における真っ先に顧客が解決したい疑問・問題を瞬時に分析できる。国内シェアNo.1のテキストマイニング技術により、顧客の声を俯瞰し、会話の流れをつかみ、重要な意見を掘り下げる。これまでのVOC分析と比べ、音声認識データの特性を生かし、前後の会話傾向把握、さらに実際の生の声の確認までが一貫となり、思考を妨げずにお客さまの問い合わせ背景、インサイトに気付くためのデータ活用を実践できる。

〔2023/4/11〕ファブリカコミュニケーションズ、「アクションリンク」がChatGPTと連携し、CRMのメール原稿制作をサポート

 ファブリカコミュニケーションズ(本社:愛知県名古屋市中区、谷口政人社長)は、同社が開発・運営するEC特化型CRMプラットフォーム「アクションリンク」が、EC向けCRMツールとして初の対話型AI(ChatGPT)を用いたマーケティング支援機能「AIアシスタント」をリリースした。
 近年、EC市場の拡大に伴うEC事業者の増加、新規獲得のCPA(獲得コスト)高騰により、既存顧客のLTV向上を目的としたCRMの取り組みをいかに少ない工数で実現していくかが、EC事業者にとって重要なテーマとなっている。
 今まで、アクションリンクは「EC事業者の生産性の最大化」をテーマに、EC事業者側のリソース不足やノウハウ不足の問題に対し、過去数千回のPDCAによってリピート売上への効果が証明された“鉄板シナリオ®︎”を中心とした、さまざまな機能の開発・提供を行ってきた。
 今回のChatGPTとの連携により、アクションリンクを利用している事業者は、簡単な指示をするだけで顧客に配信するメール原稿の原案を自動生成することができるようになる。これにより、担当者の作業時間の大幅な削減が可能となった。
 本機能では3ステップの簡単な指示を出すだけで、今まで人間が対応した場合で最低でも30分~1時間程度の時間をかけていたテキストメール原稿の作成を3分以内に短縮することが可能になる。近年、EC市場の拡大に伴うEC事業者の増加、新規獲得のCPA(獲得コスト)高騰により、既存顧客のLTV向上を目的としたCRMの取り組みをいかに少ない工数で実現していくかが、EC事業者にとって重要なテーマとなっている。
 今までアクションリンクは「EC事業者の生産性の最大化」をテーマに、EC事業者側のリソース不足やノウハウ不足の問題に対し、過去数千回のPDCAによってリピート売上への効果が証明された“鉄板シナリオ®︎”を中心とした、さまざまな機能の開発・提供を行ってきた。
 今回のChatGPTとの連携により、アクションリンクを利用している事業者は、簡単な指示をするだけで顧客に配信するメール原稿の原案を自動生成することができるようになる。これにより、担当者の作業時間の大幅な削減が可能となった。

〔2023/4/7〕インテック、伊予銀行に「グループ企業間連携CRMサービス」を導入

 TISインテックグループのインテックは、伊予銀行に、伊予銀行を含むグループ各社で相互に情報共有ができる「グループ企業間連携CRMサービス」を導入し、4月から利用開始することを発表した。
 伊予銀行は、2022年10月に「いよぎんホールディングス」を発足し、伊予銀行を含むグループ各社で、顧客情報や営業情報の共有を強化することによって、グループ一体での営業を促進し、営業効率や顧客提案品質を向上したいと考えていた。
 そこで、伊予銀行が10年以上利用しているインテックの「F³(エフキューブ)CRMサービス」と連携が可能であり、各社が保有する情報をグループ全体で共有し、グループ全体でのリレーション構築や最適な商品・サービスの提供が実現できる「グループ企業間連携CRMサービス」の導入を決定した。
 伊予銀行は、インテックが構築したCRMサービスを現在利用しており、既存サービスとの親和性や、伊予銀行のシステムやデータに関するインテックの知見、今後のグループ戦略の進化に合わせて継続的に機能追加できる「グループ企業間連携CRMサービス」の拡張性を評価し、採用に至った。
 伊予銀行を含むグループ各社での、「グループ企業間連携CRMサービス」を活用した情報共有のファーストステップとして、情報共有の対象を法人顧客に限定し、顧客の事業に関する情報、グループ収益などの営業情報が一目で分かる顧客ポータル画面や、グループ各社の顧客との商談状況を共有できる機能を、クラウドサービスとしてクイックに導入できる。
 「グループ企業間連携CRMサービス」は、金融機関を含むリース会社やカード会社などのグループ各社間で顧客情報や営業情報の相互共有が可能なクラウドサービス。今後、顧客ポータル画面のカスタマイズ機能の追加や、グループ各社の固有情報の可視化などの拡張を検討している。
 インテックは、豊富な業務ノウハウやネットワーク・セキュリティ技術をもとに、金融機関向けに営業生産性向上につながるサービスを拡充し、行内業務のDX化や金融機関が抱える顧客の課題解決を支援する。

〔2023/4/3〕博報堂プロダクツ、データ利活用事業を統合し新会社「グロースデータ」を設立

 博報堂プロダクツ(本社:東京都江東区、岸直彦社長)は、中長期的な成長に向けてデータ事業並びにCRM/グロース事業の拡大を図るべく、データビジネスデザイン事業本部とグループ会社であるデータブリッジを機能統合し、グロースデータ(本社:東京都江東区、菊地友幸社長)としてスタートした。
 具体的なサービスとしては、グロースコンサルティング/ビジネスデザイン・戦略設計/プランニング・グロース運用支援・データマネジメント/データ分析AIや機械学習モデルの開発および実装・データ基盤/グロース基盤の開発と運用・CRM/MA活用推進サービスなどを提供していく。


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